『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI⑩ 三代目妄想劇場ショートストーリー
2018.07.27 02:10
雨が激しくなってきた。
公園内にある藤棚の下に散り散りになっていた者が続々と帰ってきた。
啓太「ダメです。どこにもいません」
伸之「啓太さんと1キロ四方まで探しましたが、どこにも…」
直人「俺と直己で商店街一帯聞き込みに回ったけど、誰も隆臣の姿は見てないって」
健二郎「ひょっとしたら誰か親切な人がいて、自宅に連れて帰ってるんちゃうかって、マンションも見に行ったけど、管理人も姿は見てないってゆうてたな」
降りしきる雨の中 、少し遅れて臣が帰ってきた。
「俺、警察に行って捜索願い出してきます」
「本当に申し訳ありません‼こんなことになるなんて‼」
マネージャーがその場にしゃがみこんだ。
みんな明らかに狼狽している。
直人「…隆二は?」
臣「さっきから何度連絡しても不通で…」
健二郎「なんかあったんちゃうやろな」
雨がいっそう激しくなってきた。
つづく