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美的なるものを求めて Pursuit For Eternal Beauty

かつてジョン・レノンも過ごした「万平ホテル・アルプス館」(久米権九郎 作 1936年)

2018.07.28 01:06

(「美の巨人たち」テレビ東京放映番組<2015.8.15>主な解説コメントより引用)

 和と洋のテイストが、絶妙なるハーモニーを奏でながら、建物のあちらこちらに、建築家の「おもてなしの心」が息づいているホテルと聞けば、誰でも一度は訪れてみたくなるのではないだろうか。

 「万平ホテル アルプス館」を設計した久米権九郎氏の言葉。「建築物は、その土地に生えたもので、すなわちその土地にマッチしたものでなければならない」と。

 また一方では、「建築物は、貴重な人命を預かる容器を造る。このことから、立派なデザインの前にはまず、丈夫な建物を造ることを忘れてはならない」と。

 改めて、建物の「耐震性能」なども注目されている昨今だけに、「安全性」は、基本中の基本であろう。外観は、ドイツ、スイス、イギリスなどで流行っていた「ハーフ・ティンバー様式」を取り入れた。

 また、内装にも個々の部屋ごとに、様々な工夫と個性が組み込まれていて、ひとつとして同じ内装の部屋がない。これも「おもてなし」の形のひとつである。

(番組を視聴しての私の感想綴り)

 この「ハーフ・ティンバー様式」、偶然にも我が家にも取り入れられている。

ジョン・レノンが、家族とともに、毎年一時期のひと夏を過ごした部屋は、「128号室」と決まっていたそうである。

 自然の中に溶け込むように佇んでいるホテル。毎年、夏の避暑地として人々を魅了し続けてきた建物というのも、番組での解説を伺いながら、改めてうなずけた。

 「和」と「洋」の混在というか、調和というのは、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けても、新たな視点から追求すべきテーマのひとつではと、想いを巡らせた。

 世界の中の「TOKYO」「JAPAN」の過去・現在・未来を、どうアピールさせていくのか・・ それは、単に古き良き時代の懐古趣味的なものに安住し、内輪的な発想で日本人にありがちな、内向きに篭(こも)るような発想であってはならないと思う。

 といって、日本、東京のアイデンティティを見失うことなく、世界に胸を張って誇れる「存在感」をアピールしつつも、アジア、ユーラシア、中東、北米、南米などの国々と、というよりそこに住む地球中のすべての人々と、どのように調和を図りながら、平和的な共存の道を探っていこうとするのか。

 私の興味は、それをどう「MUSICのジャンル」で表現できるのか・・・

「盆踊り」「東京音頭」の類いやレベルではなく・・・「ニュージャポネスクMusic・ソング」といった新しいステージに立って、新しき世代に向けてのエールも込めて、

New Musicの誕生につなげられないか・・

 模索を重ねつつも、未来世代への継承と新しい世界への扉を開くきっかけとしても、挑戦してみたいと思う。

写真: 「万平ホテル・アルプス館」外観 「美の巨人たち」テレビ東京放映番組<2015.8.15>より転載。同視聴者センターより許諾済。