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貴方と私。菴没羅から見たアームラコール。

2023.07.31 16:16


ギロチンメソッド×あんちぽっぷ

『アームラコール』

無事に全公演終演致しました。🥭




本当に沢山の方のご観劇、応援、ありがとうございました。こんなに好評いただけるなんて、光栄すぎてご感想ツイートから離れられません🥲 


作品とみんなを愛してくれてありがとうございます。


私が今回いただいた役は、菴没羅(アームラ)というタイトルロールであり、生命の神でした。


戦乱の世、持てば何でも願いが叶うと言われる秘宝"菴没羅の欠片"を求め、各々が正義を貫き、対立する国の行末の為にふたりの主人公が奮闘し、駆け抜けていくという流れ。


ご感想からは、少年漫画でありヤンキー漫画であり、少女漫画からのジブリだったという言葉が多く出てきています。笑


終演したという事で、ネタバレ込みの感想投稿など本当にありがとうございます。皆さんの素敵なご感想も読みながら、私的アームラネタバレをしていこうと思います。


でも、私のアームラとして行っていた抽象的表現のようなものは、確信ありでお届けしても、お客様によって感じ方はひとそれぞれであり、感じたものが全てだと思うので、これは、へーそういうつもりだったんだねえーみたいな感じで読んでみてください😌




✨✨前提として✨✨


●星姫の心臓=アームラの欠片

凄まじい戦乱の世から、女王 端設楽金縷梅(はしだらまんさく)が娘である満天星(まんてんせい・通称星姫)の命を守る為、星姫の身体にアームラの欠片をぶち込んだことが事件の発端となります。


それに怒ったアームラの対である死灰の神 菴戯羅(アンギラ)の呪いにより子供が生まれない世界となっていました。


星姫の心臓と同期しているアームラの欠片。

星姫=アームラと言ってもいいくらいにシンクロしています。



●アームラのキャラクターの出来上がり方

"身体表現で勝負してほしい"

"アームラの理想の動きは月代にしかできない"

これはオファー時にいただいた言葉。🤝🏻


台本を読み進めると、難しい表現、関係性、終盤に向かうにつれてどんどん増していく神々しさ。どう表現しようかと毎稽古トライの連続でした。まさにトライアンドエラー。決め打ちせずに、みんなの芝居を見て聞いて受けて出てきたもの、やってみたものを少しずつ組み合わせてはトライ、フィードバック、またトライ。。


正直、本番入るまで完成しませんでした。

私ひとりの力でできる役ではなかったから。

アームラは、みんなの力がないと形成されないから。


まさに、台詞にもありましたね...『神なぞ、いつの時代も人が作るものよ』。



●全体的な菴没羅の流れ

欠片を取られ、長い眠りから目を覚ましたアームラは、本当に寝起き状態で登場。

初めのモデルはべいびー。あざとくないべびべびラインを目指しました。


欠片を取られているので体力もないです。すぐ疲れる。


人の子の音や動作を真似して少しずつ成長していく。

>>星姫富江の"しーっ!"

>>燕夏の"よっこいしょ"による人間の座り方

>>パンケーキ王子の"むしゃー!"

などなど。


1回目のクーデターあたりにほぼ神の形が戻ってきています。





アームラから観た"アームラコール"

ここからは大本命。月代が吹込んだアームラの行動、意図の大答え合わせ大会です。イメージやモチーフなどをガンガン公開していきます。よろぴくね。


素敵なお写真たちはゲネプロ時、演出助手のいわみりかこさんが撮ってくれました。ありがとう💞




【一場】

・登場の祭壇のシーン

神々が戻ってきたせいで大きな地震が起きる。アームラは、まだ寝起き。欠片を半分以上まんさくに取られているので、べびべびです。鼻を頼りに、同じ生命のにおいのする方へ惹かれていきます。

かなり長いこと眠っていて、この時点ではアームラとしての記憶も曖昧です。自覚もあまり無いかも。





【二場】

・1回目のバー(パンケーキ屋さん)

星姫と旭と初めて出逢うシーン。

ここもまだべびべび。いいにおいがするふたり。


この子(富江)もかな?

うーん、ちょっと違うなぁ。

やっぱりこの子(星姫)だ。

旭のあたまに手を当ててたのはスキャンしてるイメージ。この時点では旭のことは気になってる段階。



・逃げてる道中

星姫と旭がお互いのことを少し隠しながら、不思議とつらつら思っていることを話してしまうシーン。

欠片がすくないのですぐに疲れます。

神なのにすぐへばる。



☝🏻月代のこだわりポイント☝🏻

命の粒モーション💫

(...ここからちょこちょこ出てくる命の話にはアームラは物凄く反応しています。)


命の粒モーションと呼んでいるものは、アームラの身体から光る金のぽわぽわがうまれて、身体の周りをしゅんしゅん飛び、ひと通り身体をめぐったら、身から離れ遠く彼方へ飛んでいく。それを目で追いかけてはホッとする、という、星姫や旭から生命の煌めきを感じたらしていたモーションで、その瞬間時空さえ超えたどこかで生命が誕生しているイメージでした。

このシーンの中で2回くらいやってるかな?



・アンギラが迎えにくる1回目

まだアンギラのこともはっきり分かってないのでにおいかぎます。このにおい、なんか今は嫌だ!の抵抗です。




【四場】

・市街地郊外、五洋是のアジト

アンギラに邪魔されて星姫の方に行けなかったので、旭を追いかけた。


(上手段入り)旭見つけた!コッソーリ侵入。

なんか不思議なひとたちといる旭。

なに話してるんだろ?

端設楽を焼き尽くす?ん?何の話だろうか??


まだべびー味が残ってる段階。

でも嫌な予感はすごくわかっている。


あえて高いところに足をかけて、無垢な隙間に無自覚ながら出てくる神の顔をイメージしてました。ここで、旭は運命の子の片割れだと確信してたかな。





【五場】

・市街地郊外のどこか

悩んでいる旭といるアームラ。


旭「世界が平和になりますように、馬鹿げた願いだと思うか?」

駆け寄るアームラ「何を悩んでいるのだ?青年」



燕夏が座る時のよっこいしょ、を真似して人間座り。座れてうれし〜〜い!と両脚をぶんぶん。


☝🏻月代のこだわりポイント☝🏻

るんるん、両脚ぶんぶんしてるところに入ってくる蕩粛と馬孟。


話をし始めたところから、同時に振ってた両脚をスローにしていきやがてぶんぶんは片脚ずつになっていく。。


2本の脚がずれていく...世界が崩れていくを意識しました。


左脚を立て、アームラらしくない空気の座り方になり顔の表情含め、まんさくと同じようないかたを意識しました。そして蕩粛と馬孟がいなくなった瞬間、顔も空気も元に戻る。


回によっては右手が意思とは反して勝手に動く、をやってたときもあったかな。それは来たる十五場への伏線を張っていたり。


・アンギラが迎えにくる2回目

もうぼんやり思い出している。

アームラ「お前が何かしているのか...?怒」

アンギラ「... 」

アームラ「ふん!帰らねえやいっ」





【七場】

・夜、旭といる(沙華と星姫が話してる裏、段上)

命の使い方の話から登場して、命の粒モーション💫をしています。そのあとは毎回やること違いました笑笑  ここは基本遊んでます🤣



・星姫が丙に襲われて発光するシーン

これは完全リンクです。わかりやすめ。

連動した欠片が光り、違和感に気づく。


ここで初めて発語するのは、もういよいよ何かが起きてしまうかもしれない、と予知していたから。






【八場】

・2回目のバー(パンケーキ屋さん)

星姫と旭が再開するシーン。

もう運命の再会ですよね。ちなみにここまでところどころ、星姫と旭にそれぞれ片手ずつ手をかざしたりしていたのだけど、ここでは遠くからふたりを両手でかざしてました。




・路上で、燕夏に追いつかれる

星姫と富江に、旭の信頼が疑われるシーン。


銃を突きつけられても基本的にびびりません、神だし、当たり前だけど。笑


ここは、この先の展開を見ているイメージで、燕夏の銃口と富江の銃口の間の未来を見てました。こいつら、撃たない、と分かったから冷静に旭と星姫がどうするかを見ていたかな。


☝🏻月代のこだわりポイント☝🏻

そこからの爆撃、みんながどれだけ爆風にやられようが、アームラにはそよ風でしかない、をやりたかった。笑

椅子の上で、ほぼびくともせず、爆撃を見つめ、星姫と旭の行動を見守ってました。





【九場】

・遂にまんさくと対峙するシーン

その前のシーンでまんさくが苦しんだものをそのまま引き継いでました。少しずつ欠片の力が弱くなっていて、かなり消耗されてたので、立ち上がるのが難しいレベル。


それでも、星姫が願いを使いそうになってしまい欠片が光りかけたので、慌てて連れ去り助けます。





【十場】

・星姫に降供が接近したあと

力を振り絞って助けたのでそっこー力尽きた。おやすみ。。ここはもう、見ての通りかな、1個言うとしたら、寝息のリアルさを追究した。笑 星姫にしか伝わってないかもだけどw


直江に担がれるところは、こぱさんとわたしだからできたチョイスな気がします🤣何回か笑い起きてたね!笑





【十ニ場】

・円の研究室

これはね〜〜〜すごく悩みました!拘束されているアームラ。


拘束って、比較的マイナスなイメージありません?力関係というか残酷というか、鎖とか。

ぶら下がりとか、本当の手枷とか、両手両脚でつっかえ棒とか色んなものを試したけど、円と話したときにあまりひどい扱いはしたくないということだったので、物理拘束じゃない方が良いか、、となり、最終的にあの形を選びました。


どう見えてたかな?水槽に見えたという方が多かったのかな??



☝🏻月代のこだわりポイント☝🏻

私の中では、基本姿勢(左脚を立てた座り方。教科書とか本にアームラ神と記載される写真のデフォルトの座り方)のまま検査台に置かれているだけでした。


まんさくが近くにいることで磁石のように惹かれ合い形が変容していく。まんさくがいなくなると引力が無くなりデフォルトに戻る。


動きのモチーフは、まんさくとお話をしているように見えたらいいなぁ、でした。





【十五場】

・蕩粛に人造アームラの欠片をぶち込まれる

ここからはもう本当の獣です。

死灰の神であり対のアンギラの欠片が身体に入ってしまったが為に、バランスが崩れていく。野獣化するアームラ。ひたすらに苦しかった。


Twitter(Xか)にも書いたけど、

蕩粛の心臓を抜き出し、握りつぶし飲み込むというシーン。


これはト書きには、襲いかかるという指示だけでした。


でも生命の神が狂って起こす恐ろしい瞬間はもっとグロテスクにしたいと思いあのチョイスをしました。濁赦役さいけさんの助言もありよりリアルにする為、指の動きで動く心臓を再現、飲み込む前には腕に垂れた血を舐めてから口に入れました。



☝🏻月代のこだわりポイント☝🏻

指を動かすときに力の入れ方次第では二の腕の筋が動いてしまいます。二の腕も動いてしまうと、自分で動かしているように見えてしまうので、力の入れ方を調節し指先だけを動かし、モノが動いているように見せていました。


あと、音ハメ♡ 心音に合わせて指を動かし、ぐしゃっ!の瞬間は蕩粛の台詞が志半ばの瞬間を目指して潰し、音響の漆山さんが綺麗にはめてくれました感謝🙏🏻✨




【十六場】

・暴走アームラvs沙華椿

里紗演じる曼珠沙華と、未往たん演じる椿と戦うシーン。これはもう、ありがとうございまぁす!!!!笑 大好きな2人と初めての?!舞台上での絡みでした🥰🥰


暴走止まらないアームラ。この前のシーンで死んだ栄の魂にかなり影響されていたかな。ここからアームラの苦しみと暴走は沢山の人の死により振り回されています。





【十八場】

・星姫旭が欠片を返しにくるシーン


とにかく苦しかった。

沢山の人が死んで、作品に登場していないけれどその世界を生きていた沢山の人が死んで、生も死もぐちゃぐちゃになっていく世界を見続けた。


☝🏻月代のこだわりポイント☝🏻

苦しみながら全ての事象を目撃してた。

蕩粛、栄、馬孟、伏身。死んだはずだけど死ねない(生と死がぐちゃぐちゃなので)人々が彷徨う姿をきちんと見て、死人がやられる度に、アームラも苦しみ声を上げました。



・ラストの星姫との会話

2人だけの大切な空間だったな。

その日星姫がどう生きたか、全員がどう生きたかによって、星姫の顔も言葉も空気も変われば、アームラの言葉の掛け方は大きく変わりました。毎回をきちんと生きて、迎えるエンド。


星姫「全ての死者に安息を。生きるひとには今日を生き抜く力を与えてほしい。」


に対しての


アームラ「そんなものはとうの昔に与えておる」


は、星姫だけでなく客席全て、むしろ全世界にかけるつもりで発しました。





【十九場】

エンディングであり終わりを迎えた魂が還っていくシーン。アームラもやっとアンギラのもとへ帰るところ。

登場人物全員の姿をしっかり見て、最後に星姫と旭を、その後客席、世界全てを見ていました。


☝🏻月代のこだわりポイント☝🏻

ラストのモーションは私の提案なのだけど、

反時計回りをし、死者の顔を見ながらアンギラは落とす、アームラは受けるという2人で繋がるモーション、その後吸い寄せられるように肩を寄せ時計回りをし通常のかっちりハマる形になる、という流れ。


ふたつでひとつな存在が逆回りから順周りで正しい方へ戻る、的な意味合いでチョイスしました。





いかがでしたでしょうか?

漏れがあるかもしれないけど、一応これが私のアームラプランでした。動きのニュアンスややり方については、身体でやってみせないと伝わらないだろうけど、作品の為に身体で考えていたことはこんな感じです。


今回はとにかく周りから受けるものを大切にしました。決めはあれど、その中で遊ぶ、聞く見る100の身体のお芝居に没頭する。お楽しみいただけていたら幸いです。




●最後に

世界平和や、願う事に重きを置いた作品。

私は演劇や舞台空間を通して、小さなところからでも思いやりのある世界を作っていきたい、と心から思っている人間なので、アームラという役を通して世界に注ぎ込む事ができました。

ここに私を置いてくれて本当にありがとう。そしてここにいさせてくれたお客様、共演者スタッフの皆様本当にありがとうございました。


明日の世界が明るいものでありますように。