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精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

人の話を聞くということ

2023.08.07 12:48



こんにちは、

ドクターかよです。



先日

「人とコミュケーションを

取りたいです。

どうしたらいいですか?」

と、質問がありました。



私の答えは

「相手の話を聞くこと。」

です。



今日は

「話を聞く。」

について話そうと思います。





精神科には

精神療法というものがあります。



精神療法とは

「人間同士の交流を通して

症状や苦痛、

様々な窮屈感や不自由感に

介入する治療」

です。



主に

言葉のやり取りによって

行われます。



私が一番

基礎になると思っているのが

「受容と傾聴。」



ざっくり言うと、

相手の話を聞いて

受け入れるということなのですが

意外にこれが難しいんです。



だって

相手が明らかに

間違っていることを言っても

「そうなのですね。

あなたはそう思うのですね。」

と受容するんですよ?!



「いやいや違うでしょ。」

と、言いたいのをグッと我慢する。



これ、

意外とこちらの忍耐力を

試されます。



思い出してほしいのですが、

自分が話しているときに


「いや、

でもそれってこうじゃない?」

「間違ってるよ。」


と、言われたら

嫌な気持ちになりませんか?



私だったら

「否定されるし、

もうこの人には

自分の話をしないでおこう…」

と、なりますよ。



カウンセリングで

「ここでは何を話しても

大丈夫だ。」

と思えるのって

重要だと思います。



悩んでいる方々は

心の重荷をおろさしてくれる人、

親身になって話を聞いてくれる人

を求めているからです。





コミュニケーションも同じです。



人は話したい。

「自分の話をすると快楽中枢が

刺激される。」

という論文もあります。




名著の

「人を動かす」

にも

「聞き役にまわる。」

と言っています。

↑同じ項目に

怒ってる人への対処法も

書いてます。



(本文より抜粋)

ー人に嫌われたり、

陰で笑われたり、

軽蔑されたりしたかったら、

次の条項を守るにかぎるー


一、相手の話を、

決して長くは聞かないこと。

一、終始自分のことだけを

しゃべること。

一、相手が話している間に

何か意見があれば、

すぐに相手の話をさえぎること。

一、相手は

こちらよりも頭の回転がにぶい。

そんな人間の

くだらんおしゃべりを

いつまでも

聞いている必要はない。

話の途中で

遠慮なく口をはさむこと。


(抜粋終わり。)




おぉー、

なかなかですね。


でも、

上記をやっている人

たまにいますよね笑






私は元々

自分の話をするのが苦手で、

人の話を聞く方が好きです。

(心を許した人には

スーパーお喋りになりますが、

基本聞き役。)



自己評価が低く

「私の話なんて面白くないよ…」

の気持ちがあるので、

(まだある。なかなか消えない。)

聞く方が好き。



人の話を聞くときも、

相手が喜んで答えるような

質問をしています。


そのほうが盛り上がりますしね。


相手に興味を持つ。

これもポイントかなと

思います。




お喋りがうまくなくても

大丈夫です。



人とどう関わっていいのか

分からないときは、

聞き役にまわることを

意識してみてくださいね。