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キャンピングカーで日本一周

7月25日 南富良野→幾寅駅→トマム→千歳(177km)

2018.07.28 09:35


南富良野の朝は静かで、富良野の中でも観光地化されていないこともあり、ゆったりとした気分で過ごすことが出来ました。


さて、今日はまず初めに、映画「ぽっぽや」の舞台となった幾寅駅へと向かいます。



この駅は現役のJR根室本線の駅なんです。



劇中の駅「幌舞駅」の駅名が、そのまま駅舎に掲げられていたりするので、ここは現実の世界なのか、はたまた架空の世界なのか、わからなくなってしまいますね。



駅舎の中は、映画の記念館さながら、利用客より映画ファンの方々のために開放されている、といった感じ。



駅の周辺にも、映画のセットがそのまま残されています。


駅のホームに出てみました。


すると、奇妙なことに、現役のはずのレールの上に雑草が……。


しかも、中には1mほどの高さのものあります。


いくら雑草の生命力が強いといっても、倒れたりしていないのはおかしいだろう。 


Yがしきりに首をかしげているので、ネットで調べてみると、この駅は現役は現役なんですが、現在、根室本線のこの区間は運休状態が続いているのだとか。


2016年の夏、北海道は歴代最多、ひと夏で4度の台風に襲われていたんですね。


中でも、ここ南富良野地区の被害は深刻で、以来鉄道は運休したまま。


2020年を目処に幾寅駅は廃止する方向で検討に入ったということでした。


どうりで、少し幹線道路から離れ、渓流沿いの道から周辺を見渡すと、人里離れた場所には流木や木屑、石ころが散乱していて、今月初めの豪雨の影響にしては酷過ぎるし、時間の経過も感じられ、おかしいなと思っていたところでした。



KY夫婦は、去年までモンゴル住まいでしたから、NHKで北海道の台風被害のニュースは見ていたような記憶はありましたが、こんな状態のままであったとは知りませんでした。


オリンピックで浮き足立っている陰で、北海道では、2020年を目処に廃線が検討されている路線も多く、この先北海道の方々の生活が偲ばれます。






ここまで来たら、もう少し別な現実も見てやろうということで、一行はリゾート地トマムを見てみることに。



車が占冠村を抜け、程なくして見えてきました。


二つの高層ビルが立ち並ぶ異様な光景が。


背後には更に二つのビルがあるんです。



どこか別の星に迷い込んだようで、即刻退去いたしました。


五郎ちゃんもビックリですね。


ひとしきり驚いたところで、本日の道の駅「サーモンパーク千歳」へ。



ここは、コンビニが24時間営業をしているので、夜中でもトイレ周辺が明るく、女性にとっては安心できる場所です。


この便利さを追求する限り、五郎ちゃんの理想とはかけ離れてゆくのかもしれませんが……。



この道の駅で、一つ弱点を見つけました。


それは、この下の写真の通り。



近くにある自衛隊千歳基地から離発着する戦闘機F15をはじめとする航空機騒音です。


近隣の方々は二重窓にしたりして対策を取られているようですが、一時間に十数機、多い時は五分に一度ぐらいの割合でジェット音が鳴り響くというこの環境。


この爆音を聞いた幼児が、奇声をあげて狂ったように泣き叫んでましたよ。



北海道には、いたるところに自衛隊の基地があり、自衛隊家族会の応援メッセージ入り立て看板も目立ちます。


だから同じ基地の騒音問題でも、沖縄のアメリカ軍基地問題とは意味合いが違うのでしょうね。



屯田兵の時代から、北海道は北の守りの地であるという位置付け、本州で生活していた時には、なかなか実感として湧きませんでしたが、今、ようやく実情がわかりました。