妄想ライオンズ:調子が悪くとも抑えるのが、真のエース
ライオンズにはブルーがよく似合う。
今日からのライオンズフェスティバルズで採用されたユニホームは、
まさに常勝時代のライオンズを彷彿させるような、ライオンズブルー。
その初戦は、ソフトバンクに対して、絵に描いたような完勝だった。
長谷川が前進守備の間を抜くしぶといヒットで先制し、
次の打席では、チャンスでその長谷川を与しにくしと判断したソフトバンクは、彼を申告敬遠。
(長谷川、プロ初の申告敬遠では?)
その先にいた古賀が、意気に感じてあわやホームランの追加点。
7回は、粘り強くボールに食らいつき、ランナーを埋めていき、
パスボール、押し出しでダメ押し。
ソフトバンクは、打たれる以上に、ガックリきただろう。
救援陣も無難に抑え、5−0の完勝。どちらがAクラスなのか?という試合だった。
しかし、エースの高橋光成の投球は、完封をした2試合に比べれば、明らかに調子は悪かった。
この5戦では、多くても2つしか出していない四球が5つ。
そのうち4つは、2−5回のいずれも先頭打者。
最近は150キロ台半ばまで出るストレートが、今日は150キロ前後がほとんど。
数字だけ見れば、0に押さえているのが不思議なくらいだ。
けれども、結果としては7回を0封。
今日は、高めのフォークとスライダーがよくストライクが入っていて(とってくれていて)、
そこを上手に使ったのは、古賀のファインプレーに見える。
先頭を四球で出した後は、バントを自ら処理してゲッツー、3者三振、その後も併殺2つ。
バント処理は、明らかにセカンド封殺を狙いに行って、
上位打線にはギアを上げて3連続三振、
バックを頼り、しっかりゴロを打たせて併殺だ。
決して一人ではない。しっかりとバックを、キャッチャーを信頼して、
丁寧に丁寧に、
調子の悪い時こそ、丁寧に投げるんだ、チーム全体の力を借りるんだ、
そんな想いの伝わってくる投球だった。
調子が悪くとも、7回0封。
あまりにもかっこいい。
まさに、これぞエース。7月とは真逆の出だし。
さあ、Aクラス目指してかけあがろう!!