数行の文意を要約するトレーニング。
中1、中2は、段落要約の
トレーニングに入っています。
文章題を20分で解いてください、
みたいなやり方と、
一段落を5分でまとめて下さい、
みたいなやり方では、
後者の方には無駄があるように
思われますが、根本的に、
段落すらまとめられない子は
国語を本質的に理解しながら
学んでいるとは到底思えません。
いま、中学1年と2年で似たような
トレーニングに、文章難易度は
違いますが取り組んでます。
やはり、国語の点数にムラがある子は
ことごとく下手くそなんです。
意図を理解したり、意味を抽象化
しようという意識に乏しく、
たった4行ですらまとめ切りません。
決定的に文に細かく向き合う
トレーニングが不足しており、
具体例を抽象化して読んだり、
定義を確認したり、
文脈の中で、何を伝えようとしているかが
掴めていなかったり、技術的な面で
足りない点がたくさん見える
時間でした。
短く説明する、とは言いますが、
それは、それっぽい言葉を
かいつまんで並べるのではなく、
筆者が最も伝えたい内容は
何かということを常に
読み取ろうとする営みの中で、
頭を使って抽象化する
過程の中でアウトプットされる
ものなのです。
技術は、たくさんあるようで、
実は国語のテクニックは
算数や数学に比べるとはるかに少なく、
向き合い、技術を内面化できたら
自分の血肉としやすい教科です。
しかし、逆説的なのは、
これは、国語が得意な子よりもむしろ
不得意な子向けにやっている
指導にも関わらず、
むしろ得意な子、好きな子に
響く内容のようで、そのような子の
国語の力が増強されているようです。
国語は全ての教科の学びに
影響を与えます。
しかしそれは、国語を
やったやらないという
問題ではなく、
文意に関心を持ち、
具体的に考え、抽象化するという
営みが、読みのプロセスの中に
あるのかないのか?というところに
集約されるのかなと
思うようになりました。