第9回KIFAクラブ デンマーク講座
講座の 1 時間前に到着されたトリーネさんは、スタッフといろいろお話をしながら、
持参されたパソコンとデンマークに関する本などをテーブルに準備されました。
開始前にデンマークの雄大な自然のビデオを見せて頂きました。「講座では参加者に
選んでもらったものを見てもらいます。デンマークの授業のスタイルは受講者に選
択してもらう形です。」との事でした。
講座が始まると、ご自身が大学で社会教育を学び、保育士資格を持っていることを
お話されました。参加者の多数決で決まった「食」のビデオを流し、その後でデン
マークの教育システムの説明をされました。
デンマークの公立の学校は大学まで無料で行けることや、「人々の学校」という意味の「フォルケホイスコーレ」という特別な学校があるとのお話がありました。17.5 歳以上が対象で、新しい趣味を見つけたくなったり、高校や大学、そして仕事に疲れたりしたときに、任意で通える全寮制の学校があるとの事です。音楽や芸術、農業や環境問題、コミュニケーション、異文化交流など多岐にわたる内容の中から、興味のある分野を選択し、手ごろな価格で学べます。全寮制で共同生活をし、入学資格やテストはなく、年齢、国籍、学歴を問わず誰でも入学できます。成績評価もないので、のびのびと過ごせます。高校・大学・社会人の自分の節目に、共同生活での深い学びや気づきが持て、長い人生を生きる上ですばらしい学校があると感心しました。
参加者からの質問が始まると、デンマークでは小学 1年生から英語で授業をすること、
トリーネさんは日本語、英語、デンマーク語のほかノルウェー語まで話せるとの事に皆感心していました。また、デンマークは高い税金のおかげで、医療費が無料であることや、90%もある国民の高い投票率を知りました。
デンマークに山が無いことなども判明したり、男女共同参画も進み男性も普通に家事が出来るとの事でした。パートナーシップについての質問では、同姓で結婚する人達もいる話や、結婚しないで子供をもつ男女も承認される文化である事もわかり、生き方の多様性を感じました。
~講座の感想~(アンケートより)
・「日本では人との関わりが少ない社会になっているので、人間関係を築く上で
日本でもフォルケホイスコーレの学校を取り入れていくと良いと思いました。」
・「子供の時からの英語教育は大事だと思いました。そういうデンマークの環境が
うらやましい。」
・「税金と社会保障のつながり。高くても安心がいいか。う~ん。山が無いのは
驚きだった。今まで関心を持たない国だったがこれからはニュースに気をつけて
いこう。」
・デンマークの学校、教育について聞くことが出来て楽しかったです。もっとデンマークに
ついて知りたくなったので調べてみようと思います。
・異なったシステム、文化を知りまた一つ考え方に幅をもつことができました。
日 時:令和 5 年6月 17 日(土)
14:00~15:00
会 場:中央生涯教育センター 展示ホール
講 師:トリーネ・ヴィレモセ
参加者:会員 8 名
非会員 7 名
事務局 3 名