今日も何かを間違えた

思い出は塗り替えられる

2018.07.30 03:27

先日皆で海に行った。


バレーボールでキャッキャしたり、

シーシャを吸ってチルしたりと、

非常に楽しかった。


僕は夏が苦手なのだが、

いざ目の前に夏そのもの、(海で皆で遊ぶ)

などということをするとやはり楽しい。

やいのやいのしながら帰ることと

なったのだが、

無い。



スマートフォンが。



無い。


落ち着け落ち着け。


荷物を確認する。

やはり無い。

となると考えられることは、


①海に忘れた

荷物を片付けた際に、忘れ物などが

無かったことは自分が確認している。

また、スマホがあれば他のものも

確認しているだろう。

よってこの可能性は無いに等しい。

仮にどこかの浜辺に打ち捨てられて

いたのなら、もうそれは見つけられない

よってこの可能性も無いに等しい。


②誰かの荷物にまぎれている


何らかの理由で誰かの荷物に紛れた

場合だが、この場合紛れる可能性が

あるのは圧倒的に男性の荷物だろう。


女性が間違って持つことは

まぁほとんどないと思われる。

となると

男性側が持っていた場合後で

どうにでもなるので問題なし。


③盗られた


海で悪人に盗られた。

テントにはだいたいいつも人がいたので、

この可能性も限りなく低い。

考慮する必要は無い。


以上のことより、

まぁなんとかなるし、

何とかならないときは

どうにもならない。


ここで「携帯無い」なんて

言ったら皆で大走査線が張られる。

そんな手を煩わせるのも悪いし、

挙句見つからなかった時の空気を

考えると恐ろしくてたまらない。


海水浴場から、20kmほどのコンビニで

僕は何も言わないことを決めた。


だが、しかし、けれど、

やっぱり不安なものは不安である。


晃一氏にこっそり打ち明け、

電話をかけてもらう。


「そこ」



「え?」



「座席の下」



「あっ❤︎」


あった。


この感覚。

緊張からの安堵。

大丈夫だと思っていた試験が

ちゃんと大丈夫だった時の気持ち。

張り詰めた糸が一気に緩む感じ。


今日の思い出は一気に塗り替えられた。

海の楽しさから、携帯を失くしていなかった

安堵感へと。


僕はテンションが上がって、

必要でもないのに

グミを買って皆に回した。

安堵感のグミはとても美味しかった。




PS:職場では誰も日焼けに気づきません。



PSのPS:うそピョンって聞いた時、脳に

      「萌」って字が浮かびました。