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ヒラズオオアリ

2018.07.30 13:17

ヤマアリ亜科  

オオアリ属  

ヒラズオオアリ( Colobopsis nipponicus ):本州南岸、四国、九州、小笠原諸島、琉球列島に分布します。岐阜県内では南部で生息が確認されています。樹上性のアリで大型働きアリ(兵アリ)と小型働きアリの明瞭な2型を示します。兵アリと女王アリの頭部前方は切断されたようになっており、兵アリはこの平になった頭部を使い内側から巣口を塞ぎ、他者の侵入を防ぎます。体長:大型働きアリ5mm、小型働きアリ2.5~3mm。


写真①:ヒラズオオアリの小型働きアリ。巣口を塞いでいるのは兵アリ。兵庫県淡路市 15.XI.2016

写真②:巣口にもどった小型働きアリ。その後、蓋をしている兵アリに触角で合図を送り巣内に入る。岐阜市 7.X.2013

写真③:ヒラズオオアリの巣口上を通り過ぎるコヌカアリ。岐阜市 7.X.2013

写真④:ヒラズオオアリの兵アリ(右)と小型働きアリ。兵庫県淡路市 14.XI.2016

写真⑤:小型働きアリ。前脚腿節(白い矢印)が幅広く、胸部前伸腹節(黒い矢印)はほぼ直角。兵庫県淡路市 8.XI.2016

写真⑥:兵アリ(中央)の頭部前方は切断されたように平になっている。兵庫県淡路市 14.XI.2016

写真⑦:脱翅女王アリ。兵アリと同様の頭部形態をもつ。岐阜市 6.XI.2017

写真⑧:巣内の有翅女王アリ。大野町 11.VII.2014

写真⑨:巣内のオスアリと兵アリ。岐阜市 9.VII.2014

写真⑩:巣内のオスアリと小型働きアリ。岐阜市 6.IX.2017

写真⑪:枯れ枝内の初期巣。初期のコロニーでは兵アリをまず1頭生産して巣の防衛を担当させるようである。兵庫県淡路市 5.XI.2016