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内合前の金星

2023.08.07 05:27

昼の青空の中で、細く光る金星が望遠鏡で観察できました。

2023年は年初から7月まで宵の明星として見えていた金星。見かけ上太陽に近づき、肉眼では捉えられませんが、自動導入できる望遠鏡であればちゃんと向けることができます。

(三瓶自然館の20㎝クーデ式屈折望遠鏡でコリメート撮影・2023年8月6日15:20頃)

金星は地球の内側を回る内惑星です。公転するスピードも地球より速く、時折地球と太陽の間を追い抜いていきます。この日はその追い抜く直前にあたる頃で、地球から見るとほとんど金星の夜側しか見えず、わずかに輪郭が光っているのが見える状態でした。

地球と太陽の間(破線)に来た時を内合といいます(今回は8月13日)。ぴったり重なると太陽面上を金星が通過する日面通過という現象が起こりますが、これは滅多に起こりません。直近では2012年6月6日に起こりましたが、次は2117年12月11日までありません。