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Evidence Based Physical Therapy - 理学療法士 倉形裕史のページ

TEDで医学・疫学に関する面白い動画を見つけました。

2018.07.31 20:20

おはようございます。理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。

今日は、自主学習で見た動画の話を書きます。

自主学習でTEDを見たりします。 非常に面白い動画があったので、紹介したくなりました。

Battling bad science

14分強とちょうどいい長さです。

スピーカーはどこの国の方かわかりませんが、医師→疫学者というキャリアの方です。医学と疫学は非常に相性がいいので、このようなキャリアチェンジをする医師は結構いると思います。この二つは相性がいいというか、近代医学の発展の歴史は疫学的研究によるところが大きいです。

早口で、若干の訛り(?)もあってとっつきにくいトークではありますが、ジョークなども交えつつ、笑えてためになるプレゼンです。

自ら恥を晒しますが、このレベルの速さのプレゼンを字幕なしで聴いても、半分も理解できません((+_+))

  1. 一回目:字幕なし。『あら~ほとんど情報をキャッチできないじゃん( ;∀;)』
  2. 二回目:英語字幕あり。『あら~字幕があるけど早すぎて、字幕が追いきれない』
  3. 三回目:日本語字幕。『オモロ~(^^♪』

          という流れでした。

このペースで話されてもさらっとnote takingしたいんだけど。。。。精進します。。。

ジョークは、こういう話をするときの典型的なジョークです。


①新聞などの見出しは、科学的根拠に基づいてない。

  身近なものを『ガンを引き起こすもの』と『ガンを予防するもの』に分けたときに、コーヒーが両方に入ってしまっている笑

②権威は科学的根拠にならない  

  例として、華麗な経歴の女性コメンテーターが出てきます。アメリカの教育機関(未認定)で博士号をもっている女性です。学会のプロメンバーを自称していますが、60ドルを払えば誰でもなれますということで、認定証の写真が出てきます。プレゼンターの飼い猫用の認定証が・・・・・笑


前半はジョークを交えて、いかにこういった情報に振り回されないようにするか?と話がされます。後半で、少しだけ専門的な話になります。

一つは製薬会社が関わる、出版バイアスの話。もう一つは、従来の薬と新薬を比較する際に、従来の薬の服薬量を効果が出ないほどに少なくしたり、副作用がバンバン出るような多量の服薬量を設定して、新薬の効果が従来の薬と比較して優れているように見せる行為などです。

とっつきやすい話から入って、少しづつ真面目な話に移る。やっぱりTEDのプレゼンターは上手です。こんなプレゼンが英語でできるようになりたい。 あと、日本語で医療従事者じゃない方に話をして、ヘルスリテラシーを高めるためのお手伝いがしたい。特にリハビリに関して。 このレベルのプレゼンなら、『娯楽』として聴ける気がする。科学番組は人気コンテンツになりうるし(例:タモさんと山中教授がNHKでやっていた「人体」)。堅苦しくなると、聴くのが苦痛になってしまうから、一般の人が聴いても面白いのは重要だと思います。

今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 理学療法士 倉形裕史