脱力研究〜尺骨党の影のドン!三頭筋に迫る
さて、先生に指摘いただいた内容で「キーは上腕三頭筋」とありました。
上腕三頭筋とは?
写真はWikipediaからお借りしてます。
二の腕ですね。上腕の背中側。
指だけで弾かないフォームにすると、音を弾く際にこの上腕三頭筋を使うのだそうです。前回、尺骨の話が出ましたが、尺骨をさらに上から操っているのがこの三頭筋。裏のボス的存在のようです。
腕も使って音を出すということは、
上腕三頭筋~尺骨~手のひら~指
という一本の道筋が通るということ。
今まで使っていた太平洋側(?)ルートとは逆に日本海側ルートを開通してそちらを使いましょうという話ですね。
ちなみに今現在、わたくしめの体内にてこの上腕三頭筋~指ルートが開通しているかどうか、調べてみました。
調べかたは簡単。
- 右手を鍵盤に置き、左手で二の腕を下から触れます(指で触る程度)。
- そして普段通りに右手でピアノを弾いてみます。指を動かした時、二の腕の上腕三頭筋が動いているか確認してみましょう。
私の場合・・・上腕三頭筋、ビクともしていません。
ありゃりゃ。影のドン、かなりの慎重派で姿を全く見せない様子です。
このままでは困るので、影のドンになんとか登場していただかなくてはなりません。はて、どんな時にこの上腕二頭筋は動くのでしょう。
試してみると簡単でした。
- 右腕をテーブルやピアノの閉じた蓋の上に置く。
- 左手で右腕の二の腕を下から触ったままにしておく。
- 中指で、鍵盤を弾くときと同じようにテーブル(蓋)を弾いて(押して)みます。
(1)指だけで弾く
(2)手首から動かして弾く
(3)肘から動かして弾く
この3つでは、どれもボス=上腕二頭筋は動きません。
実は、
(4)指をテーブルにつけた状態から、テーブルを押し込む
この(4)の時に上腕二頭筋がピクッ!動くのでした。
鍵盤から指を離してジタバタしている時はボスは動かず、鍵盤に指がついた状態から下に押さえる時に初めてそのお姿を現すのです。
そうだったのか~・・・
ボスの存在を確認したら、次は 尺骨~指ルートの開通です。
そのためにこんな練習をすることにしました。
<其の二>新ルート大量輸送作戦
使って使って使い続けて定着化させるしかないと思うので、片手ずつ練習。
(右手の場合)
- 右手は鍵盤に置く
- 左手は右手の二の腕を下から触る
- 指一本ずつ(私の場合、政権交代中の親指は除外)連打(指は鍵盤から浮かさない)
- 上腕三頭筋が動いているのを左手で実感しつつ、尺骨の存在も意識する
また、今回の件で「上腕三頭筋」の存在を意識しはじめたので、日常生活の中でも少しトレーニング的なことを取り入れてみます。
<其の三>二の腕から動かす作戦
何気ない動作でも、普段「手」を意識して動かしているところを、「腕」から動かす意識に変える。
例1)ポケットに入れた手を出すとき
これまでは「手」をポケットに出し入れしている感覚で動作していましたが、「二の腕」を動かして手をポケットに入れたり出したりします。入れるときより、出す動作の方がわかりやすい。
例2)仕事の現場でも!
ホワイトボードに書いた文字を消すとき、イレーサーを「腕」で動かす。普段は「手」を動かして消していましたが、意識の転換です。
おまけ)くだらないけど思いついたこと
マンマ・ミーアのダンスも「手のひら」を動かすのではなく、「腕」を動かすのですよ。
あわよくば、二の腕ちょっと引きしまったりしないかなと密かに思っていることはここだけの話です。