くまきりのオーガニック玉露 やまかい 円熟の静7166 2018.08.01 01:08 2018年産の一番茶で天竜区春野町で農薬不使用、有機肥料によって栽培されたORGANICの高級覆い茶です くまきりのオーガニック玉露GYOKUROは、品種茶「やまかい」を三週間被覆栽培。 山峡(やまかい)は主に山間地で栽培される玉露向きの品種でハーブのような薫りと苦渋実が少なくまろやかな甘味が特長の天然玉露とも呼ばれる品種。 山峡の単品(シングルオリジン)は流通量が少なく大変貴重ですが、玉露、然もORGANICとなると激レアです。 茶葉は浅蒸しで、山の玉露らしく太くワイルドで光沢感のある仕上がり。 玉露香とまろやかな甘味をご堪能ください。 くまきりのオーガニック玉露 やまかい 2018 1st 100g | 天竜楽市 天竜茶 本舗 on the BASE 静岡県浜松市天竜区春野町砂川 2018年産 天竜春野玉露 浅蒸し 有機やまかいシングルオリジン 名高い「熊切茶」の産地の一つ砂川(いさがわ)は春埜山の西に位置し、標高四百メートルの南向き斜面に点在する天空の茶園は陽当たりも良く、時には見下ろすように雲海が広がっていく恵まれた環境の中にあります。 その環境を守り永続的に農業を続けていくために、集落単位で茶の有機栽培に取り組んでいます。 静7166「やまかい(山峡)」は「べにふうき緑茶」程ではありませんが、坑アレルギー作用があると近年注目されているメチル化カテキンを多く含む品種で、粉末煎茶の人気も高まっています。 山間地での栽培に適した品種と云うことで、天竜区では昭和中期に多くの生産家が導入しています。 「やまかい」は独特の香気を持った甘味と旨味の強い品種で、煎茶としても玉露に用いても良好な適性を示しますが、静岡県ではやぶきた中心の市場動向が永年続いており、静7000番台系統(7109するがわせ、7111くらさわ、7132まちこ、7166やまかい、7224ふじみどり)は品種登録にも至らず脇役にとどまってきました。 最近になって7132が桜葉の香りがするお茶として注目され、ふじみどりは紅茶用に活路を見出すなど、7000系統も見直されつつありますが、今後需要の伸びが期待される玉露、冠茶、碾茶など覆い茶に向く新しい品種が続々登場していることもあり、導入から50年を過ぎた7000系統の茶樹は、一部で改埴の時期を迎えています。 近年、粉末煎茶に仕立てられてきたこちらの茶園の「やまかい」も、新たな品種への植え替えが検討され本年で摘採を終える予定です。 そこで、どちらかといえば瑞々しさが求められる煎茶ではなく、最後に玉露として円熟した「やまかい」の魅力を味わっていただくことになりました。 淡麗---★--濃厚 甘味☆☆☆☆☆ 旨味☆☆☆苦味☆☆☆ 渋味☆☆☆ 香気☆☆☆☆ 3g・30ml・50℃・3分 トウモロコシ、海苔の玉露香。甘味はジワジワと良く出てきて旨味も感じられる。ほどよい苦味、渋味もあり、全体的に均整が取れている。二煎目では相対的に甘味が引き立ってくる。 3g・60ml・80℃・1分 すっきりした玉露香、低温で濃いめに淹れたときより山峡らしさが強調され苦渋味も少なくなり、甘味が強くコクがあり仄かに昆布の旨味。 二煎目は甘い。 水出しでは適度な苦渋味、磯にいるような玉露の香り。甘味、旨味も程良く出る。 甘味、旨味、苦渋味それぞれの味が良く出て玉露らしさを感じます。梅雨が明け香味が落ち着き、バランスが取れてきました。秋から冬にかけて熟成が進めばより深みが増してくるでしょう。