当たり前じゃない自然の恵み
ここから420㎞、二神島は、山口県と広島県の境に位置する瀬戸内海に浮かぶ小さな島。
潮の流れが速く、急激に深くなる海の構造や、二神島近海の海水にミネラル分が豊富に含まれていることが、質の良い美味しいひじきを生み出してくれています。
そんな海のしぜんに恵まれた場所でさえ、漁がしずらくなってきていると伺っています。
そう、温暖化です。
「10年前は、島のどこでも質のいいひじきが収穫できたのに」
海水の温度があがり、クラゲが大量発生したり、ここ最近では、水温が低い時期からひじきやわかめに小さな藻がつくようになり、きれいなひじきやワカメの収穫が難しくなったと。
当然、藻がついた海藻は質が落ちます。
「これまでと変わらない品質で、美味しいものを届けたい!」
そんな強い想いで、危険を顧みず、二神島の中でもより潮の流れが速く、きれいなひじきが生えているところだけを選んで収穫されています。
どれほど貴重で有難いものでしょうか。
漁場を厳選されていることもさることながら、商品になるまでの工程にもとてもこだわりをもたれています。
鉄窯で炊くときに圧力をかける。
夕方火入れをして3時間。短時間で炊き上げ、一晩かけて余熱で蒸すことで、うまみと香りを閉じ込める。
その釜に焚べる薪には、海岸にたまっていく流木が使われています。
さらに、石浜で干すことで海からの潮風と基石の輻射熱を利用して乾燥。
細かい汚れや異物等(石など)、一日中つきっきりの手作業で取り除く。
乾きにムラがないかもよく注意を払い、少しずつ乾燥。
そうして大変手間暇かけて作られたひじきだから、ミネラルも旨味も豊富で、芳醇な香りと柔らかな食感も感じられる、「美味しいひじき」が出来上がるのです。
こんな貴重なひじきを分けていただけること、本当に本当に有り難いことなのです!
あるのが当たり前じゃないのですよ〜
鉄釜で炊いたひじきは、ステンレスの釜に比べ、鉄分が9倍!さらに、カルシウムも満点です!!
「wakete.さんのひじきやわかめは本当に美味しい!」
みんなが喜んでくれるこのひじきやわかめの裏側には、実は二神島の漁師さんのこうした並々ならぬ努力と熱意があるからこそなのです。
みなさま、大事にいただきましょうね。
私たちの日常でも感じられる昨今の異常気象からみても、今美味しくいただけている自然の恵みは、もはや当たり前ではありません。
環境悪化をこれ以上進めない努力、海を汚さない努力が必要です。
海から離れて暮らす私たちにできることは、使うもの食べるものを丁寧に選び、消費を変えていくことではないでしょうか。
そのエコアクションのひとつに、リユース容器での量り売りをご活用ください。