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Evidence Based Physical Therapy - 理学療法士 倉形裕史のページ

『会社』ではなく『社会』で評価される人材を輩出する:夢のまち訪看を『リハ業界のアヤックス』にする②

2018.08.04 21:40

おはようございます。理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。


前回の続きです。


前回は『会社(病院内)で評価されることと、社会(市場)で評価されること必ずしも一致しない』ということを書きました。



今回は、私が転職エージェントの方と話した内容などを踏まえて、具体的な内容を書きます。


市場で評価される人材を育成するための教育プログラムを具体的に書くと・・・・、

『リハビリの勉強も必要だけど、マネジメント経験を早いうちから積ませなさい』ということです。 帰国したら、そういったことを意識した教育プログラムを作りたいです。



 こういう風に思うようになった、私の経験を書きます。 前の病院に勤めていた時の話です。 留学準備を進めながら、転職エージェント会社にも登録していました。もう時効(?)ということでご容赦頂き、書かせて頂きます。

当時は、今ほど『人手不足』が言われていませんでしたが、世間に表面化する前にジリジリと人材獲得のニーズが上がっていたんでしょう、一度登録をすると何回もエージェントから電話が掛かってきます。 『土日でも大丈夫なので、会ってお話をしましょう』と。根負け(?)して、新宿の高層ビルの中にある豪華なオフィスで会って話を聞きました。 



話を聞いてみると、人材確保が困難な老健などに、人がダブつき気味の大学病院などから人材を移すというのが、主要なビジネスなんだと感じました。 オフィス内には、『老健で働くと、こんなにいいことがあるよ~(^^♪。(ライフワークバランスとか、給与面とか♪)』というようなポスターやパンフレットがたくさん置いてありました。



当時、私は電話で、『給料は据え置きか、ちょっと下がってもいいです。心臓リハビリの立ち上げから、マネジメントポジションとして関われる所を紹介して欲しいです』と希望を伝えました。 先方は、『まぁ、まぁ、とりあえず会ってから』というテンションでした。しかしながら会って、話してみるとそういうポジションはない感じでした。



ちなみに、私は登録も紹介してもらうのにも費用は掛かりません。紹介された施設や病院がエージェント会社にお金を払います。これが他の業界でも一般的なのかわからないので、一応書いてみました。



そこで、私はこんなことを聞きました。

『病院や施設は、お金を払って人材を紹介してもらうんですよね?それなのに、マネジメント未経験の人間をマネジメントするポジションに推薦するということは可能なんですか?』と。 


普通に考えれば、どこかの病院の心リハセンターでマネジメントしていた人を引っこ抜いて紹介してほしいと、雇う側なら思いそうだなと。 それに関しては『確かに、難しいは難しいです(*_*;』と言われました(そりゃ、そうだ)。。。 



結局、ご縁がなく、こちらのエージェントにはお世話になりませんでした。というより、色々話しているうちに『この人、めんどくさい。もういいわ。』と思われたようで、電話が掛かって来なくなりました。『倉形さんって理学療法士っぽくないですね』と言われたのが印象的です。



理由は

①留学すること(まだ正式には実現していませんが・・・・)

②給与面 当時勤めていた病院は、毎年結構な額の昇給がありました。病院の大きな不祥事がある前に入社した私たちの年代は、比較的給与体系が恵まれたものになっていました。 転職エージェントの方と話している時に、当時の収入を話したら、びっくりされて「そのまま残った方がいい」と言われたのは、今は良き思い出です笑。 

もし、転職をして違う病院に移った場合、同様の給料は望めないと言われました。 私が、転職エージェントを使って比較的条件の良い老健に転職したとしても給料は下がるとのことでした。私の周りにいたリハ専門職限定の話ですが、当時は病院勤務の人間が老健に転職するというノリはあまりありませんでした。 エージェントに他の病院に移りたいと相談してきたリハ専門職に対して『でも、老健に移ると、給料が年間で100万円上がりますよ~♪』というのが交渉パターンなのかもしれません。そのパターンが私には当てはまらなかったので、あんまり魅力的な顧客候補にならなかったのかもしれません。(単純に経歴と私の人となりで見放された可能性もあり・・・) 


長くなりましたので次回に続きます。次回の転職エージェントの方と話した内容がもう少し続きます。

今日も、最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました

 理学療法士 倉形裕史