試薬・薬品・廃液の処理方法と弊社の安全性への取り組み―化学系廃棄物の処理「選別・保管について」
みなさん、こんにちは。
今回は、弊社が行う化学系廃棄物(試薬・薬品・廃液)の処理工程の一つである「選別・保管」について解説していきます。
化学系廃棄物の処理の順序や方法について、その種類によって異なりますが、大まかに
1.お客様からの依頼、受託・搬入
2.選別(検品・分析)
3.保管(貯留)
4.処理(中和・無害化・焼却など)
5.沈殿物や処理水、燃え殻などの分析
6.リサイクル工場へ搬出
と、なっています。今回は、この「2.選別(検品・分析)」「3.保管(貯留)」についての解説です。
弊社の「選別・保管」工程について、わかりやすくまとめていますので、下の動画をご覧ください!
中間処理
「選別・保管」の工程を終えると、次は4の処理工程「中間処理」に移ります。「中間処理」についての解説は、以下のリンクをご参照ください。
選別
お客様からの依頼を受けて受託・搬入した薬品類は、工場内の施設にて、仕分けを一つ一つ丁寧に手作業で行っています。混ざることで危険を及ぼす薬品や容器が劣化したものを扱う場合があるため、細心の注意を払って作業しています。
保管
保管の際、以下の4つのことに気を付けています。
①ベルトによる落下防止
地震などの揺れによって保管棚から落下し、薬品の容器が割れたり漏洩したりすることを防いでいます。
②箱内の区分けによる転倒防止
箱内で転倒したり薬品同士がぶつかったりし容器が損傷することで、薬品が混ざることを防いでいます。
③ラベルを用いた表示
わかりやすい表示によって、廃棄時のミス防止や効率化を図っています。
④適切な温度での管理
高温で反応を起こすものは冷蔵庫にて保管し、また直射日光が当たらないように適切な保管温度(目安:15℃~25℃)で管理しています。
人類は生産活動のおかげで様々な利益を享受してきましたが、一方で多くのごみも排出され、ごみの増大が環境問題の一つとされています。そのため環境や安全性に配慮したごみ処理が求められるのは当然のこと、近年ではコンプライアンス(法律遵守)も求められています。
弊社は、個人が化学系廃棄物を取り扱うことについての危険性を訴えると同時に、弊社が行う処理方法をクリアにすることで、社会のインフラを支える企業としての役割を果たして参ります。