ラ・バヤデール/全日本洋舞協会
「全日本洋舞協会合同公演2018」として、マリウス・プティパ原版をもとに夏山周久氏が改訂振付を施したバレエ作品『ラ・バヤデール』が上演された。
これは全日本洋舞協会を中心に毎年1度行われるバレエ上演企画で、前回(2017年)までは関西の芸術発展を目的とした総合芸術祭「なにわ芸術祭(創設:産経新聞)」の一環として、他部門と共に祭典の一部として組み込まれていれた。しかし歴史ある同芸術祭が第54回目をもって終止符をうったことに伴い、元より舞踊部門の企画を主催していた全日本洋舞協会が、今回より独立した形でバレエ公演を行った。
オーディションと著名な舞踊家の推薦によって選ばれた55名のダンサーが、原版の雰囲気を大切に残しながらも、細かな演出と振付ニュアンスを加えて改訂された同作品を丁寧に上演した。
©尾鼻文雄(OfficeObana)
配役
ニキア(第1幕、第3幕) 片岡典子
ニキア(第2幕、影の王国) 荒井茜
ソロル 青木崇
ガムザッティー 国田美和
ハイ・ブラ-ミン(大僧正) 大柴拓磨
ブロンズ像 末原雅広
©尾鼻文雄(OfficeObana)
この企画では毎年、特に優秀なダンサーに賞与が贈られる。今回の受賞者は以下の通り。
公益財団法人兵庫県芸術文化協会賞:荒井茜
産経新聞賞:国田美和
全日本洋舞協会賞:片岡典子
全日本洋舞協会会長賞:久保本美咲
※将来有望なダンサーに送られる賞
©尾鼻文雄(OfficeObana)
公演情報
日時:2018年6月10日
会場:あましんアルカイックホール
原版:マリウス・プティパ
演出・改訂振付:夏山周久
舞台監督:伊東晶彦
舞台美術:株式会社MSU
主催:全日本洋舞協会 兵庫県支部
©尾鼻文雄(OfficeObana)