映画『未来のミライ』
映画『未来のミライ』
細田守監督
3年ごとに公開される細田監督作品。
映画ファーストディに、頭も気持ちも軽くして観たかったので
いいチョイスしたなぁー。
4歳にして、自分以外の人間に目が向かざるを得なくて。
嫉妬や壁にぶつかっては、あちこちの世界をめくる、くんちゃん。
自分は子供も家庭もまだ持っていないけど、
そういう世代には当てはまるわけで。
凄い共感はしなくても中々に刺さったり。笑)
途中から、4歳児くんちゃんのような感覚で、
子供が観るような感覚になれたら、あれもこれも楽しめる。
めくるめく くんちゃんの逃避行ファンタジー。
でもなんで、未来のミライちゃんは中学生?の姿で
くんちゃんの前に出てきたんだろ。
今回、今までの細田監督作品よりも、道しるべというか
分かりやすい道筋や目的が、話の流れであまり見えてこなくて。
どこへ行きたいんだろうこのお話し、、、と迷った瞬間もあったり。素)
ただ、最後の大きな笑顔で、
壮大な絵本だったのねーーー………!
と思ったらスッキリ。
そして、自分の家族についてふと知りたくなった。
私のひぃひぃじいちゃんも、親戚の繋がりも、辿れば戦時中を生きた人たち。
この人たちが繋がって出会ってくれてなきゃ、自分は生まれてこなかった。
予告編で言っていた”奇跡は身近にある”、的なことを改めて嚙み締める。
君が、私が生まれたことが奇跡、みたいな。
流れはのりにくいかもしれないけど、あれやこれやの手法で
アニメーションも表現が変わり、目も楽しい。
冒頭の街の絵も、本当に本当に美しいぃ。。
家の小庭の、キーになる木の周りの緑も、シーンによって色やタッチが違う。
そこは映画館で観なかったら感じられなかったかも。
赤ちゃんのミルクの匂いがしてきそうな画には驚いたぁぁ。。
絵本の中を一緒に、旅してきたようでした。
きっと子育て世代はもちろん、
結婚間近のカップル、結婚はしたしこれから子供のいる未来が現実的な夫婦、
子育てを終えた方々、
には、見え方が違ってくるんだろうな。
そういう人達に、感想を聞いてみたい。
あ、でも私は(みんなが言う『サマーウォーズ』『時をかける少女』より)
『おおかみこどもの雨と雪』がやっぱり1番好き、かな。