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新卒採用が「就社」と言う時代。やはり終わってます。

2018.08.06 03:00

本日のニュースまとめで紹介した2つの記事。


■「最初の仕事はくじ引きである」新卒配属ガチャ問題をどう乗り越えるか? BUSINESS INSIDER  JAPAN


■20代の転職理由は「仕事内容」。40代以降は「給与」 Marketing Research Camp


この2つの記事、ほとんど同じ事象を違う方向から表現しているように思えます。


従来の日本型雇用慣習における新卒一括採用において、それは「就職活動」と呼ばれながら実質的には「就社活動」となっていました。なぜなら、多くの企業において新卒一括採用で採用するのは数年単位のジョブローテーションを前提とした総合職採用だったからです。ほとんどの学生は、どんな仕事をしたいか?を選んでいたのではなく、どの会社でキャリア形成していくかを選んでいたのです。


しかし、すでに色々なところで指摘されているように、新卒一括採用×総合職×年功序列×終身雇用という日本型雇用慣習は、右肩上がりに成長を続ける日本経済というある意味、特殊な環境下において最適化された雇用慣習であり、その前提が崩れた今、それは軋み続けています。


入社した会社が、自分のキャリアの終わりまで事業継続している蓋然性が低い。つまり複数の企業を横断してキャリア形成することが当たり前になりつつある世の中において総合職採用であっても、最初に配属される「職種」は大事になります。


昔であれば「ジョブローテーションだから。数年すれば希望の部署にきっといけるから、今は我慢だ」みたいな諭し方も可能だったわけですが、今の若手にとってみれば「数年後なんてどうなってるかわかんないのに、そんな悠長なこと言ってられませんよ」と言う感じでしょうか。


そんな部署配属ガチャに失敗した若手社員が「仕事内容」を理由にやめていくわけです。


だからといって、そんなにすぐ総合職×ジョブローテーションというあり方を変えれるわけではないと思うので、選考プロセスの中で、しっかりと配属される部署と本人の希望するキャリアについて話し合っておくことが、まずできることのようです。