某所からMTのオンライン講座案内をいただいたので
ども、こちらではお久しぶりになります。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
いや、連日暑い日が続きますね、私としては寒いのは割と平気なのですが、暑いのはいかんともしがたい。おかげで空調がフル稼働、電気代が、・・・・・・ええ、嘆きたくなりますね。
さて、某所=治療院業界の教材販売所の異名を持つ某所から、MTのオンライン講座の案内が来ていたので、ついでなので、MTについてお話しておきましょう。
このMTはその名称をMorpho Therapy(モルフォセラピー))と言います。
創始者は花山水清氏。この方、整体畑ではなくて、美術畑の出身。人体デッサンを通じて、人体の歪みの規則性と特定方向への軽擦による歪みの矯正のアイデアを得、施術に応用。
その思想、結果から、とある施術方法を施術者人生の集大成としてまとめた教材を出したばかりの某カリスマ整体師が自分の方法を放り出して、即日採用したという逸話があるくらい。
プロ目線からも、非常に興味深い施術方法ですね。
実は、うちでも時折使っております。
とはいえ、モルフォセラピー自体を受けたいのであれば、くに接骨院(広江洋一先生)、品川接骨院グループ(品川接骨院、リフレ接骨院など)に行くのが良いでしょう。
私は、結果を出すことにしか興味がないので、モルフォセラピーも使う施術者という立場でしかありませんからね。
さて、じゃ、”整体”という観点からこのモルフォセラピーというのを考察してみると
1.形を元に戻す
2.巻き込んで誘導
3.わかりやすさ重視で述べると「背骨基準」
これらが特徴として挙げられます。
まず整体という施術の系統として
〇戻る/戻す
という概念があります。
まず私こと藤井の考え方は基本的に前者。人の体には自分の体の形は自分が覚えていて、適当なところ=おさまりの良い位置関係に収め続けたいという根源的欲求があるので、現状を認識することで、あるべき、おさまりの良い位置に”自ず”と戻そうとすることを利用して、Zero-Position(解剖学的正位)もしくはFunctional Position(機能的適位)に近づけることを施術の目的としています。
まあ、だからこそ「なんでこんなん(短時間×微刺激)で非常識な結果が出るの!?」とか顧客に言われるわけですがそれは良いでしょう。
一方で”戻す”という概念の施術は巷によくある骨盤調整、○○リリースとか、まあ、私(施術者)頑張っている系は大概そうです。
ただ、私、藤井から言わせてもらうと(強制的にあるいは矯正的に)”戻す”施術は難易度が非常に高く、習得難度はこんな極まりますのレベル。
だって、「人それぞれことなる正しい形、位置、向きを知らなければできない」のですから、不可能に近いですね。マシな位置では戻っていませんからね。※成長発達の程度が各個人で差がありますので類推は可能でも正確性は担保されない。ましてや精確性となると
なので戻す施術はその力加減を含めて習得は非常に困難で、中途半端な効果がほとんど。でたまに勘の良い先生が偶然を引き当てて、カリスマ化して、その本質が厚いベールに包まれていってしまう。
必然、習ったお弟子さんも、「これ良い」という感覚に至るまで、回数と時間とお金を掛けなくてはならないという取得難度エクストリーム。
これ、実は鍼灸にもあることです。実際5~7流派修めてみればわかりますが、全く異なった処方あるいは逆の処方入れても悪化どころか改善してしまうなんてことはざらです。
脱線はこのくらいにモルフォの話に戻りましょう。
〇巻き込んで誘導するだけ
モルフォセラピーは、人体(生物)に共通してみられる特徴的な歪み方に対して、逆の刺激を入れることを基本にしています。
なので、”戻す”ことを意識した施術ではありますが、何が何でも戻すというものではなくて、戻す方向の施術を入れた結果として特徴的な歪みが解消されるように促す調整法であると言えます。
なので、皮膚、筋肉、骨など体組織を”巻き込む意識”で手をやわらかい力加減で逆方向へとスライドさせるという手技になります。
余談ですが、これ内司和彦先生の縦横の方則の方向と合致するタイプの人はびっくりするほどあっさりと”戻り”ます。
余談終了。
〇背骨基準
モルフォスライドを行い、この特徴的な歪み=ズレが修正されると、からだは本来の修復調整機能を発揮できるようになり、自然と症状解消へと向かっていくというのがその原理ですね。
その基準はわかりやすく背骨の見かけ上の歪みを利用していますので、モルフォセラピーの検査法に準じて背骨の棘突起を捉えて、その見かけ上の歪みに対して、モルフォスライドで逆方向の方向の刺激を入れるだけ。
非常に面白い(興味深い)施術方法なので、メイン施術方法が決まっていない施術者の方は採用を検討してみるのもよいでしょうね。
詳しくはモルフォセラピーは団体を起こしているのでそちらにお問い合わせくださいね。