中医学の暑邪って?どう過ごしたらいいの?
こんにちは。
横浜市泉区の国際中医薬膳師・アスリート薬膳アドバイザーの千原晶子です。
中医学では六淫と言って「風・寒・暑・湿・燥・熱(火)」の6種類の外感病邪があります。
この6種類は5つの季節(春夏秋冬に梅雨を加えた感じのもの)に「熱」を加えたものになります。
普通の状態だと「六気」と言って生きていくために必要なもので人体には無害なものなんですが、異常な気候変化とか急激な気候変化などで、体に抵抗力がないと、この「六気」が原因で病気になってしまうんです。
これを「六淫」と言います。
今の時期は「暑邪」にあたる時期です。
「暑邪」は陽邪で炎熱の性質を持っています。
昇散の性質で「気」を消耗させ、津を傷つけます。(津を減らしてしまう)
そして「湿」が混ざる。
暑くて汗をかいて体力が落ち、水分不足になるけど、湿気も多いので重だるい感じ。
どうでしょうか?
このような症状ありませんか?
これがひどくなると、めまいや意識昏倒などが起こってしまいます。
そうならないために、どうしたら良いのか?
まずはエアコン!今年はとにかく暑いので、無理をしない・我慢しないでエアコンを使って暑さを和らげましょう。
冷やしすぎないように上手にエアコンを使い、同時に体が「冷え」に動じないように元気をつけておく。
汗をかくと汗は体の熱を外へ放出しようとしますが、汗(津液)と一緒に「気」も消耗してしまいます。
「気」は体を温める作用もあるので、「気」を補い冷えから体を守ることも必要です。
クーラーだけに頼らす、上手に使いながら体の熱を冷ますような食材で暑さをしのいでければ良いんですね。
では、体の熱を冷ましてくれる食材って??
大雑把に言うと、トマトやキュウリ、ナスなど夏野菜は体を冷やしてくれるものが多いです。
でも、夏野菜ばかり食べていると、気がつかないうちに体が冷えてしまうんです。
なので大事なのが冷やす作用と温める作用のバランスなんですね。
お刺身を食べるときの紫蘇だったり、焼きなすに添えられている生姜だったり、昔からの食べ方ってすごくよく考えられているんですよね。
この食材に合わせた「温・寒」のバランス。
覚えておくとすっごく便利ですし、体に負担をかけない食事作りができるようになりますよ!!
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