ナチュラル高音の人の特徴
以前、「高音域の歌手の特徴」の記事を書いたことがある。
今回は歌手じゃなくても、あまり努力もせずに高い音を簡単に出せちゃう普通の人の話しであります。
素人的な考えかも知れませんが、高音が出せちゃうことは歌う上で憧れなスキルの一つでもありますよね。
人によっては、普段あまり歌の練習もしなく、努力もしていないのに高い歌声が出せるタイプの人間が存在します、ナチュラル高音とも言うべきでしょうか。
まず、この記事で話している高音の人は、ニコ動などで使われている「高音厨」とは別の意味として、純粋に一般的な歌唱の域の中で高音域の歌声を出している人を言っています。
一般的に(高音厨の方を除き)プロの歌手の高音といえば、
ミックスボイス(地声)でhiF~hiGあたり、ファルセット(裏声)でhiGあたり、ヘッドボイス(裏声)で、hihiC~hihiEあたりだと思います。
ミックスボイスの場合、極少数はhihiの域に達しているプロ歌手もいますし、ヘッドボイスは主にメタル系のジャンルで使われていて、発声法がちょっと特殊ですよね。SATORIが歌う曲は主にバラード系なので、使うことがなく、この方面の調査はまだしていません。
さておき、一般成人男性の平均的な音域は、lowA~mid2Gと言われています。なのに、日本の大衆音楽は、全体的に高い音域の曲が流行っている傾向があります。
ワンオクロック、世界の終わり、凛として時雨
これらの大衆音楽の平均的な最高音はhiA~hiCあたりの音を使います。
一般成人男性の最高音平均がmid2Aなので、彼らの歌を原キーで歌うことは難しいのです。なので、歌うことが好きな男、また歌がうまくなりたいと思う男は、高音を出したがるわけです。しかし、高音を出すことに夢中になるあまりに、歌の本質を忘れた高音(高い音ではあるけれど音楽として使えないまたは使いこなせていない奇声)に走ってしまう人も、「高音厨」と言うらしいです。
SATORIも音楽活動を始める前に、独学のミックスボイスで、hiAの声だったのをhiGまで使えるようになりました。僕が高音を出す練習を重点的に行った理由はいくつかありますが、ふたつにまとめると以下です。
1.低音が身長なら、高音は筋肉です。
僕の音楽理論のひとつです。成長期の人が頑張れた身長もいくらか伸びるみこみもありますが、それでも身長は持って生まれた体質(DNA)にものすごく影響をうける能力です。低音も身長と同じく努力でなんとかするには伸び代が少ないのですが、高音は筋肉と同じように努力によって誰でもムキムキなれる能力です。筋肉もつきやすい体質とかはありますが、努力がものを言う世界です。この辺の詳細は以前「素人の音楽理論、発声法、高い声の秘密、前編 と 後編」という記事を書きましたので参照してください。
2.歌うことは声という楽器を演奏すること。
歌がうまくなることは、もちろん自分の声の演奏者としてのスキルを意味していますが、他の楽器と違い、凄いギター演奏者になってから、自分が求める音が出る性能の良いギターを買いなおすことができません。ボーカリストは自分の声以外の楽器を使うことができません。なので、声の演奏者スキルを育てる前に、練習用の楽器だとしても、少しでもマシな楽器で練習してほしくて、最初に考えたことが楽器なら出せる音域は広いほうがいいでしょうっと、単純すぎな考えだったかも知れませんが、間違っていたとは思っておりません。楽器の補強にそこそこの時間を使ったので、未だに声の演奏者としての実力は低いままですが、それは伸び代があるという愛嬌として(笑)
そう、高い声が出るようにすることは筋肉を鍛えることに似ていますので、練習と努力でいかようにもなれるわけです。ただし、練習のしすぎは禁物です、回復できない筋肉破壊は、超回復ところが、筋肉の減退になりますので。
ここで、高音発声のトレーニングのイメージですが、
- 肩や顎の余計な力をぬいた自然な姿勢で、
- 背筋を伸ばして、
- 声を出すときは間違いを恐れず、
- まっすぐ前に3m~5m先に声を落とすようなイメージで、
のように意識して練習しました。まあ、ボイトレ教室でも同じような練習方法をしているかもしれません。
タイトルに戻って、ナチュラル高音域の人のことなんですが、、、彼らってほんとうに生まれつきだったでしょうかね。
上記の練習イメージをもう一度考えてみて、それを普段の日常生活の中でもやっている人をイメージしてみましょう。
いつも自信をもって話していて、間違いを恐れずに、背筋を伸ばして、気構えることもなく、余計な力をぬいたまま自然体でいられる人、、、これって、
「自信家」か「楽天的な人」か、、「マイペース」な人
の特徴にも似ていませんか?
筋肉がつきやすい体質のように、高音が出しやすいタイプの人はこのような人の中で多く現れるのではないかSATORIは仮説を立ててみました。
彼らは高音を出す努力や練習をしていなかったのではなく、日常生活そのものが無意識に高音を出す練習になっていたともいえます。
むしろ真面目な性格は、日常では高音を出す機会がなく、それが普段から高音を出す練習をサボらせてしまっていて、いきなり歌の練習で彼らと差を感じてしまう要因ではないでしょうか。
そう、出来る人は知らず知らずに何らかの努力や練習をつんでいたに違いないと信じたいSATORIです。努力は報われる。
記事作成:2018.8.4
記事更新:2018.8.23
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