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古民家ギャラリー懐古庵

昭和と青春の歌

2023.08.13 22:00

 最近、傷みの激しい小さな鏡台と本立てを見つけて修復し展示しました。

1 はじめに

 入手した時、鏡台と本立ては埃だらけで大分水洗いをして綺麗にしました。

 小さな本立ては、少し傷みがありましたが簡単に補修できました。

 しかし、鏡台の方は大分傷みが激しく表面の皮が剥れたり、引き出しがバラバラに分解するなどして収拾が付かない状態でした。


2 昭和レトロの小さな鏡台

 この小さな鏡台は、子供の頃に見た記憶があり、4畳半や6畳一間の暮らしまでも想像する素朴さを持っています。

 その為、補修の際には、表面に見える釘の痕など全く気にすることなく、何とか原形だけでも残して展示したいとだけ考えていました。

 実際、補修している時には、板の欠損ならば復元すれば済みますが、鏡を左右で固定する金具の周囲が腐食していたので何度も断念しそうになりました。

その結果、ようやく修復することが出来ました。

 尚、1箇所だけ鏡の下の横板が欠損していますが、いつの日か復元したいと考えています。


3 常設展示室への展示

 今回修復した鏡台と本立ては、明治・大正・昭和の展示コーナーに配置しています。

 古民家ギャラリー懐古庵の常設展示室には、昔の生活道具が豊富に展示されています。

 処分を免れたガラクタばかりですが、今では懐かしい昭和レトロの貴重な代物です。


4 我が青春の歌

 最近、就寝時の寝付くまでの間、ユーチューブの動画サイトを閲覧して懐かしの昭和歌謡を聞いています。

 レコード版を収納したガラス戸棚から、今でも魂を揺さぶる青春時代のレコード版を幾つか取り出してみました。

初恋、東京、なごり雪、サボテンの花 等。

 特に村下孝蔵の「初恋」・マイペースの「東京」が好きでした。

 同世代の若者が、これ程までに洗練された名曲を残したことを羨ましくも思いました。

 「サボテンの花」は、城南海さんが歌っている動画サイトを気に入って聴いています。

 ほぼ同世代の村下孝蔵は、46歳の若さで倒れ他界しましたが、その名曲「初恋」を聴く度に中学時代の同じ様な思い出が蘇ってきます。

 また、マイペースの「東京」を聴く度に20歳前後の思い出が蘇ってきますが、ボーカルの森田貢さんも、昨年68歳で他界されたとスマホで知りました。

 思えば我が青春も、遠い昔に成りつつあるのを痛感します。


5 おわりに

 懐古庵に良く来る常連のお客様が、玄関先の看板に絡(から)みついた実葛(さねかずら)の花言葉「再会」を大変気に入って下さっています。 

 そこで私は、村下孝蔵の「初恋」にちなんで「花言葉が初恋の花は何だろう?」と思い、スマホで検索してみました。

 すると「白ツツジ」の花言葉が「初恋」であるとの事でした。

 そこで、表側の庭に「白ツツジ」を植えたいと思い、ホームセンターを探してみましたが見当りませんでした。

 やむを得ず、たまたま自宅の庭に植えられている白ツツジの枝を切り、挿し木で苗を育てることにしました。

 その白ツツジの苗が出来て懐古庵の庭に植え替えた時、そこに【花言葉「初恋」】の名札が添えられたら嬉しく思います。

             懐古庵主