【日本橋 河岸】永久河岸
2018.08.04 10:18
河岸名:永久河岸
読み方:えいきゅうがし Eikyū-gashi
区分:河岸
成立:江戸期
廃止:1971(昭和46)年
現町名:中央区日本橋箱崎町
概要:『江戸切繪圖 : 俚俗 : 小網町・箱崎・浜町辺』の箱崎川 永久橋南詰に「○永久河岸又ハ稲荷河岸」とある。永久橋南詰東側に永久稲荷があったためそう呼ばれた。
また、箱崎川の入堀として、久世堀があった。『安政版日本橋北神田両国浜町絵図』では、箱崎町二丁目に久世大和守の下屋敷があり、その北隣に箱崎川の入堀が短く描かれている。しかし、『明治28年日本橋区全図』では既にその入堀は消滅している。『画報』は箱崎町の項に「古老言う、此所武士地の分は呼名朽木島と云うよし、いにしえ朽木家にて築かるる所ならん。今田安公御屋敷の地(現在の山内家の宅地)元堀田家なり、今戸田家の所元阿部家となり。朽木、久世の屋敷なり、俗に永久島ともいう」と記し、ここを永久河岸としている。
なお、箱崎川は高速道路及び東京シティエアターミナル建設のため、1971(昭和46)年に本流が、1972(昭和47)年に支川が埋め立てられて消滅した。
撮影場所:永久河岸