【日本橋 河岸】楓河岸
2018.08.04 10:54
河岸名:楓河岸
読み方:かえでがし Kaede-gashi
区分:河岸
成立:江戸期
廃止:1960(昭和35)年から1965(昭和40)年
現町名:中央区日本橋兜町
概要:『江戸切繪圖 : 俚俗 : 日本橋以南・京橋迄』の楓川東側の海賊橋(又は将監橋、後に海運橋、古名は高橋)から南、中之橋(後に新場橋)の間に「○楓河岸又ハかへで河岸ト云」とある。
楓川は普通「かえでがわ」と読むが、近くに流れていた紅葉川と混同されて「もみじがわ」とも呼ばれたため、「かえでがし」も「もみじがし」とも呼ばれたらしい。なお、楓川は1960(昭和35)年から1965(昭和40)年までの間に首都高速都心環状線に生まれ変わった。
また、紅葉川は越中橋(古名は鷹取橋、後に久安橋)が架かっているところから外濠に注いでいた別の川である。江戸城西ノ丸の紅葉山方向に位置することからそう呼ばれた紅葉川は1612(慶長17)年、江戸城建築のために開鑿され、物資の運搬に利用された。しかし、火除地に転換するため、延宝年間(1673~1680年)には中橋から上流の外濠までが、1774(安永3)年には下流の楓川との合流点である久安橋までが埋め立てられて消滅した。
撮影場所:楓河岸