練習のその先に
今日は珍しく朝早く目が覚めて、日が出る前に朝ウォーキングをしてきました。
早朝は涼しくて気持ちがいい!
清々しい休日の朝です。
そんな、頭の冴えた朝にこんなテーマについてお話してみようと思います。
ピアノの練習とは、まずは楽譜を見て、指を正確に動かし、楽譜上の音符を「音」に現すこと。
ですが、ここからが練習の一番大切な部分。
「どう表現したいのか」
を自分なりに考えて、それを音にしていくことです。
レッスンでは、題名から曲の雰囲気を想像したり、音型を見て、こんな風に弾くとイキイキするかな?など、一緒に考えていきます。
お家での練習でも、いろんな弾き方を試してみてほしいと思います。
こう弾くと柔らかい感じだなぁ
このテンポだとこの曲の雰囲気とは違うかなぁ、もう少しゆっくり弾いてみようか…
もっと情熱的な音にしたいけど、こう弾くと怒ってるみたいだし…
など、いろんな弾き方を試して、その音を聴いて、改善点を探るという練習です。
私はこれが練習の本質だと思っています。
ただ指を動かすだけで、どんな音色にしたいのか、どんな音楽にしたいのか考えながら弾いていない練習は、ロボットのようなものだなと…
一人一人違った感性を持った人間が弾いているからこそ、その人らしさを感じ、安らぎや感動が生まれるのが音楽です。
練習は、自分の表現を追求する時間であってほしいと思います。
そうしていると、自分の求めている音楽が分からなくて苦しくなったり、求めている音が出なくて辛かったり、ということもあると思います。
表現したいイメージがあるなら、あとはテクニックを身につけて、思う音に近づけていく。
表現したいイメージがまだないなら、いろんな経験(自然と触れ合う、いろんな友達と遊ぶ、ジャンルを問わずたくさん音楽を聴く)などしているうちに、あ、こんな感じいいな、というイメージがふと湧いてくるかもしれません。
ピアノ演奏には、その人の人間性も大きく表れるなと感じているので、毎日を充実させて、いろんな経験をしていくことも、良い演奏に繋がっていきそうですね。
なので練習は、楽譜はもちろん、自分自身の内面と向き合う良い時間だなと、思うんです。
もちろん、聴いてくれる人を幸せにできる音楽にするにはどうすれば良いか、考えることも大切ですね。
そんな時間を十分に積み重ねたら、その演奏は、その人らしさの滲み出る、感動を与えられるものになっていると思います。