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練習のその先に

2018.08.04 21:51


今日は珍しく朝早く目が覚めて、日が出る前に朝ウォーキングをしてきました。

早朝は涼しくて気持ちがいい!

清々しい休日の朝です。


そんな、頭の冴えた朝にこんなテーマについてお話してみようと思います。



ピアノの練習とは、まずは楽譜を見て、指を正確に動かし、楽譜上の音符を「音」に現すこと。


ですが、ここからが練習の一番大切な部分。


「どう表現したいのか」


を自分なりに考えて、それを音にしていくことです。


レッスンでは、題名から曲の雰囲気を想像したり、音型を見て、こんな風に弾くとイキイキするかな?など、一緒に考えていきます。


お家での練習でも、いろんな弾き方を試してみてほしいと思います。


こう弾くと柔らかい感じだなぁ

このテンポだとこの曲の雰囲気とは違うかなぁ、もう少しゆっくり弾いてみようか…

もっと情熱的な音にしたいけど、こう弾くと怒ってるみたいだし… 


など、いろんな弾き方を試して、その音を聴いて、改善点を探るという練習です。


私はこれが練習の本質だと思っています。


ただ指を動かすだけで、どんな音色にしたいのか、どんな音楽にしたいのか考えながら弾いていない練習は、ロボットのようなものだなと…


一人一人違った感性を持った人間が弾いているからこそ、その人らしさを感じ、安らぎや感動が生まれるのが音楽です。


練習は、自分の表現を追求する時間であってほしいと思います。


そうしていると、自分の求めている音楽が分からなくて苦しくなったり、求めている音が出なくて辛かったり、ということもあると思います。


表現したいイメージがあるなら、あとはテクニックを身につけて、思う音に近づけていく。

表現したいイメージがまだないなら、いろんな経験(自然と触れ合う、いろんな友達と遊ぶ、ジャンルを問わずたくさん音楽を聴く)などしているうちに、あ、こんな感じいいな、というイメージがふと湧いてくるかもしれません。


ピアノ演奏には、その人の人間性も大きく表れるなと感じているので、毎日を充実させて、いろんな経験をしていくことも、良い演奏に繋がっていきそうですね。



なので練習は、楽譜はもちろん、自分自身の内面と向き合う良い時間だなと、思うんです。

もちろん、聴いてくれる人を幸せにできる音楽にするにはどうすれば良いか、考えることも大切ですね。


そんな時間を十分に積み重ねたら、その演奏は、その人らしさの滲み出る、感動を与えられるものになっていると思います。