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100年後の夜空には

2023.08.15 15:00

Maribrengaëlです。

今年もお盆になりました。私の住んでいる静岡市の地域では、玄関で一斉に迎え火が焚かれています。久しぶりに、盆踊りの音色も戻ってきました。昔と変わらないものと、変わっていくもの、巡ることと、巡らないことを特にこの時期は感じています。

さて、この時期巡るもののひとつに、ペルセウス座流星群があります。毎年発売している宇宙詠みチャートでは、主要な流星群の宇宙詠みメッセージも掲載しています。そして、見頃だということがニュースになっているのをご覧になっている方も多いと思います。この流星群も太古の昔から毎年変わらず地球に巡ってきているものです。

ペルセウス座流星群の歴史は古く、西暦36年に最初の記録がされているそうです。ただし、流星群として認識されたのは1837年のことでした。流星の源となっている母天体はスイフト・タットル彗星で、かつての計算によると2126年8月14日の日本時間10:35にインド洋近辺に衝突する可能性があると言われていましたが、最新の詳細な計算により2126年8/5に地球にかなり近いところを通過するということがわかり、今のところ衝突はギリギリ回避されているようです。ただし、彗星の軌道を計算するのは難易度が高く予測不可能なことも起こるということを加味すると、2126年には彗星衝突で地球に氷河期が訪れた時と同じくらいのレベルで地球内生命存亡の危機が訪れると言えそうです。

2126年…100年後の世界に今の私たちは生きていませんが、きっとその時代にも今と同じように暑い8月はやってきて、その時代なりの日常があるのだと思います。地球の高温化はさらに進んでいるのかそれとも回避しているのか。100年後の世界は想像しづらいものの、今と変わらず巡っているものもきっとあるのでしょう。100年後の8月の空には、スイフト・タットル彗星がかなり大きく接近して見え、世界中で毎日のようにニュースになっていると思います。そんな時代でも、日本では変わらず "帰省ラッシュ"というものがあるのかもしれないし、少子化が進んで帰省もラッシュにならなくなっているのかもしれません。でも、きっとすべてが変わることはありません。今、私たちが歩いている変化のレールとはそういうものです。

ペルセウス座流星群と同じように毎年地球に巡る流星群はいくつかあります。流星の出現数は少しずつ違いますが、同じタイミングで巡ってくる流星群を、もはや私は暦のように扱っています。流星群のニュースでもうそんな時期か!と感じることもしばしばです。そうそう、ギリシャ神話の中でペルセウスは怪物メデューサを倒している上、この流星群が流れるペルセウス座のα星アルゲニブには、「裏の顔」という意味があるため、このタイミングで「悪いもの(隠されたもの)を炙り出して撃退する」ということが起こりやすいと思います。流星群のサイクルやタイミング、流れる場所にも宇宙の真理が隠されているのです。意識していませんでしたが、YouTubeチャンネル 宇宙詠みステーションでも月星座をテーマにした裏の顔シリーズがちょうど始まるところです。

Les Chronovoyageurs...

※日本時間 8/16 18:39 獅子座新月となります。