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土用と過ぎてしまった夏の養生のお話

2018.08.05 07:37

夏は今真っ盛りで、外に出ないほうがいいと言われるほどの、お天気。

デージーも今は、西日が眩しく、カーテンで覆われていますが営業しています。今日の4時頃です。

明日8月6日まで(今年の)夏の土用と言って季節の変わり目ごとに土用という期間(18日間)が有ります。その、夏土用。季節の変わり目で体調を崩しやすいので、旅行や、引っ越し、土を触ることはやめて静かに過ごす期間だそうです。それが終わると立秋(8月7日)がやってきます。土用は、胃と脾の養生が大切。食べ過ぎない、足るを知る、よく噛む、献立の中心にお味噌汁、黄色い食べ物が食楽だそう。カボチャ、とうもろこしなど。噛むと自然な甘みが湧いてくる食べ物が脾を養う。脾は、五行の中心、食べ物からもらったエネルギー(気)を、各臓器に分配する働きがある。気虚にならないように、命とエネルギーに満ちた野菜や、穀類をよく噛んで食べて、脾をエネルギーで充しましょう。

  では、ここから過ぎてしまった夏の養生です。夏は心、心臓、小腸の養生が大切と言われています。

心が弱る→落ち着かない、イヤな夢、うわ言、歯ぎしり、金縛り、睡眠時無呼吸症候群などが起こりやすい。

または、心が亢進して(喜びトキメキが大きくなりすぎる)→心臓に負担がかかり、脳神経も痛める→結果かえって気が落ち込む。そう言えば、ハシャギ過ぎた後にどっと疲れたことありました。

舌のトラブル(舌を噛む、硬直、びらん、など)が起こる。←アルコール過剰で脱塩してろれつが回らない、など。

心の弱り→動悸、不正脈、狭心症。心筋梗塞、高血圧、焦燥感、口内炎、残尿感、尿が濃いなど、心当たりはありませんか?この症状の人は、「焦げ臭い」食べ物を好みます。焼肉、ハンバーグ、焼き鳥、など、脂分を多く含む動物性食品で、火のエネルギーをふんだんに使った食べ物。これで、小腸の弱りが出やすいようです。

では、食べ物や、心がけでうまく調整出来るのでしょうか。

夏の気を取り入れる食べ物。

⚫︎心に良い苦味→ヨモギ、フキ、野草、春菊、大根、パセリ、天然塩のにがり、ウコン

⚫︎心に良い食べ物→天然塩、味噌、醤油、梅干し、ごま塩、玄米スープ、たんぽぽコーヒー、きび、たかきび、八丁味噌、紅生姜、らっきょうなど。これ、昔から食べている日本食でしょうか。

⚫︎「赤み」に、人参、赤味噌、あんず、クコ、ナス科、ウリ科、モロヘイヤ、ゴーヤ、オクラ、トマトなど。これらをにがりを含む塩気を補って食べると心臓の働きが良くなります。

あー旬のもので良いのですね。そうでした。良い塩と一緒にいただく。付け加えると、梅干しは、骨を強くするので、ちゃーんとお塩を使ってちゃーんと干してあるものを召し上がってください。塩分が気になるなら、半分くらいを毎日いただけば良いかとか思います。夏は塩気も摂りましょう。

⚫︎笑うという事。

これほ、緊張をほぐし、血行促進し熱も全身に行き渡らせるので。何よりも自分も周りも明るく楽しくなるんじゃないですかね。そうそう、笑い過ぎないように。心の亢進になってしまう。

夏の暑さは、決して、避けたほうが良いのではありません。どちらかというと、四季の巡る日本の気候の中では、しっかりと夏の暑さを体の中に取り込んでおいて冬の寒さに負けないようにするのが本来の過ごし方。でも、最近では、減塩という考え方が多く取り入れられて脱塩しやすい体になっていますから暑さに耐えられない。また外は暑いが、建物の中、仕事場では冷えすぎてしまうというコントラストの強烈な環境の中で、体への負担は大きいと思われますね。夏に体を冷やしすぎると季節の変わり目に崩しやすい。子供さんでも例外ではありません。暑いからとむやみに冷たいアイスや、ジュースなど、好きにさせてはいけないでしょう。甘みの強い冷たいものは、ダブルで体を冷やしミネラルも失いますからよく見ていてあげましょう。甘みを取りすぎると落ち着きがなくなりますし、秋口に重篤な風邪をひきやすいです。脳炎なども含まれます。

やはり飲み物でお勧めは、暑ーかったら、麦茶、ハトムギ茶、エアコンで冷えていたら、たんぽぽコーヒー、梅醤番茶、生姜葛湯、ヨモギ茶なんかも。汗があんまり出ない方には、梅醤番茶はお勧めしません。生姜葛湯がいいでしよう。汗かきすぎる方は、梅醤番茶で、少し落ち着かれると良いでしょう。コーヒー飲みすぎても汗いっぱい出ますから気をつけて。

冷たい飲み物や、アルコールなどは、その方の体質に大きく左右されるので、絶対ダメとは言いませんが、少なくとも、油っこいおかずの時に、ビールぐびぐびで胃液薄めて冷やして〜は、想像するだけで負担大きいですね。いつも必ず体に聞いてから、ほどほどに飲むという事でどうでしょうか?きっと美味しく終われる加減というものがあると思うのですが。多すぎる水分は「心」の「火」を消してしまいます。浮腫みも出やすい。

あと少しで、夏も終わります。夏が終わったら、夏野菜も食べるのを控えてください。秋以降に取ると体が冷え過ぎてこれもまた「心」の「火」(熱)を消してしまいます。お体冷やされませんように。

今日のお話は、岡部賢二さんの、「マワリテメクル小宇宙」(ムスビの会 出版部)を読んで、私なりに、表現しました。肝心なところが抜けてると叱られそうですが。

この本はとてもわかりやすく、陰陽五行説を暮らしに活かせる本だと思います。オススメの一冊です。