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花里サチホ 見上げると空は こんなに広く輝いていた

終演を迎えて。『ANGRA少女』

2018.07.25 15:00

劇団ココカラ制作委員会旗揚げ公演

『ANGRA少女』

全公演終演しました!!


ご来場いただいたお客様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!

このインパクト大なフライヤーのモデルになったのは、

彰役の藤村直樹さん(東京ハイビーム)


直樹さんは、稽古中にエネルギー出し過ぎて鼻血まで出しちゃった伝説を持つ、スーパーエネルギーマンです。



『ANGRA少女』で私は『マルシボ』という、夜の仕事をしているボスの役をいただきました。




最初に台本を読んだとき、正直な感想。

なんじゃこりゃ。


演出指示は、「狂気」。




そこから、苦悩が始まりました。


ひとつの作品を作るとき、

わたしはまずは役柄同士の関係性を大事にします。

そして、それが「花里サチホ」にとっては誰なのか。を掘り下げ、

役柄と自分自身との共通点と相違点を見つけます。

そこから、役柄の意見を構築するようにしています。



その点、マルシボは、まさに雲を掴むように始まりました。


常識的に、無意識に、自分がやっていることの逆をいくということ。



そんな「狂気的な」人物ですが、

深めてみると、やはり共感する部分に出会いました。


『孤独』だということ。


自分を必要としてくれることって、どれほど暖かくて、嬉しいことでしょうか!

それは常に「孤独感」と隣り合わせです。




台本にはないけれど、

マルシボは、両親からの愛を知らずに育ちました。「愛されること」「愛すること」を知らずに育ったんだと思います。


自分が必要とされている関係性を拠り所として、杖として、立っていました。


杖を急に取られるとどうなるのか、、、


正気では考えられませんでした。



「ひとみ」に裏切られたとき、

自分を否定されたとき、


特に千秋楽では、自分がどうなっていたかあまり覚えていません。


少しでも理性が入ると、

途端に狂気から遠のきます。



そんなことに気づけた、役柄でした。


※オフショットです笑



本公演、幕を開けることができたことは奇跡でした。


一番大きな出来事。

小屋入り2日前の、ヒロイン降板。


こんなこと、初めて。




作・演 葛西一郎は、それに合わせて台本を書き変えます。


毎朝変わる台本。

毎晩枕元に台本。


演出しながらの場当たり。


それでも終演を迎えられたのは、

絶対やるという彼の熱意と、支えた劇団員、の想いが座組全体に伝わったからですね。



一夏の経験は、

人生の1ページに色をつけてくれました★



花里サチホは、マルシボを経て、より魅力的な役者を目指していきます!!


生きる!!