CHANEL Pygmalion Days で若手芸術家のフレッシュな魂に逢う
念願だったシャネルの若手芸術家支援事業、
『CHANEL Pygmalion Days』に参加することができました!
これは、世界的な老舗メゾンでありながら革新を続けるブランド、
シャネルによる2005年から行われている演奏会です。
「ピグマリオン」とは、ギリシャ神話に語源を持つ、“才能を信じ、支援して開花させる人”
という意味を持つ言葉。
(出典:シャネル ネクサスホールwebサイト)
実はブランドの創始者であるガブリエル・シャネルその人自身が
無名時代のピカソやラディゲ、コクトーなどを支援してきたとされています。
銀座のシャネル・ブティックに隣接するネクサスホールにて演奏会は開催され、
毎月申し込み→抽選 によって聴講する機会が得られます。
ご案内された座席が同伴者の欠席もあり、急遽一名となってしまい、なんと最前列で、
(クラシックの演奏会では最前列はさほどよいお席ではないです)
年若いテノール歌手の青年が、にこやかにMCを終え
ひとたび曲に入る際の空気を切るような緊迫感がこちらにも迫り
何とも言えない呼吸のしづらいほどの思いを共にしました。
(出典:シャネルネクサスホールwebサイト)
その日の演目の主たるテーマは『ドイツリート』。
私でも知っている、シューベルトの『鱒』や『野ばら』に始まり、
美しく、人間味あふれ、生きる歓びを思わせる歌曲を堪能することができました。
ホールはサイズとしては家庭的(でもシャネルなので重厚感はありました)で、
こうしたシャネルの文化事業を愛し、支援する観客たちが
若手アーティストの奮闘に温かい拍手を贈りました。
こうした夕暮れときの過ごし方がとても好きです。
まだ暮れ残る明るい夕方の時刻に、
再び街の中へ解放されると、まとわりつくようなけだるい夏の暑さが蘇ってきましたが
フレッシュな芸術家の魂で出逢うことができたせいか
清々しい気分で帰りの途に就いたのです。