決して泣いてはいけない
こんばんは。OCEAN KING Vo.Ricaです。こんばんは。
先日も、OCEAN KINGのスタジオ練習がありましてね。
そりゃぁもう、楽しかったわけですようぇ〜ぃ。
やっぱり、みんなで音を合わせるのって、幸せ。
スタジオリハについては、また書くと
今日は、決して泣いてはいけない話。そういうお話。
その前に、我が家のことについての予備知識を、ね。
日曜のお昼は決まって「のど自慢」を家族で観ていた。
父は、歌を聴きながら目を瞑り、
「う〜ん。これは1つかな。」
「合格だな。」
などと、鐘がなる前に予想をしていて、それは大方当たっていた。
歌を聴く耳は父はすごくよかったんだと思う。
それでね。話を元に戻そう。泣いてはいけない話だった。
小さかった頃、テレビを観られる時間は決まっていて子供の観るテレビは30分間だけだった。
毎日、妹と「今日観るのは?」「〇〇〇〇でしょう〜!!」と、ほぼ意見が食い違うことはなく、そのためにお手伝いやらご機嫌伺いやらを甲斐甲斐しくしていたものだった。
それでも、「ドラえもん春の〇〇スペシャル」などのときは、数日前からテレビを観ないことを続けて時間を貯めて(?)、スペシャルに備えていたものだ。(〇〇はドラえもんだったのか。と、ナイショにしていたのにすぐバレるタイプ。)
その他に、年末年始はちょっとだけ特別で。
父の観たいニュースやら天気予報やらが終わると、観られる番組があった。
レコード大賞で、明菜ちゃんが大賞をとったのを、テレビで観た。
感激で、泣いてしまっている。当時はいまよりもっと涙脆かったわたしはTVの前で号泣だった。
そして、イントロが始まる。泣き顔のまま、歌い始めるのだけれど、やっぱりうまく歌えなくて、止まってしまったり、音が外れてしまったり、している。
明菜ちゃんの時だけじゃぁないのだけれど、わたしの大好きだった明菜ちゃんのときにもまた父はその一言を口にしたのだ。
「泣いて歌えないようなやつは、ダメだ。」
えぇーーん。そうなのかーー。そんなこと、ないよぅ。明菜ちゃんは、ダメなんかじゃないよぅ。
そう思ったのだけれど、歯向かう気もせず、さらに泣けてくる。
でも、大賞だったのだ。明菜ちゃんは間違いなく、大賞だったのだ。
明菜ちゃんの他にも、都はるみさんや聖子ちゃんや、のど自慢の優勝者やら色々な人たちが泣きながら歌うのをTVで観てきた。
その度に、「泣いて歌えないようなやつは、だめだ」っていう言葉が聞こえる。
たしかに、さぶちゃん(北島三郎さん)などは、泣いていても完璧だった。そういう人たちも、いたのだ。
わたしは、泣いて歌えないような奴はだめだって言われていたから、泣いていても歌えるようにした。
(泣きながら食べるおにぎりは、おいしくない。)
( ↑ 急に思い出した。父のことを書いていたからだ。笑)
でも、泣いちゃって歌えなくなっちゃうこともある。
泣いちゃった時に、泣くことに流れてしまうときだ。
そんなときは、いいんだ。
泣くことに流れてしまっても、いいんだ。
だって、泣きたいんだから。
それでも、歌いたいんだから。
おじゃけんが、遠くに行く前
「最後にやりたい曲」っていうので選んだ『キミに!』という曲。
・・・
キミがくれた 眼差しを 深く心に刻むよ
僕の愛が キミの深く どうかどうか 届くように
僕の愛で キミのことを 全て包み込むから
キミとなら、「永遠」ってヤツを 信じていけるから
・・・
泣かなくても歌えるけれど
泣いても、歌える。
そして、そうして
泣きたい時もある。よね。
ないても、いい。