NYが教えてくれる「ひとりでも、ひとりじゃない」というフレーズの尊さ〜かみむらゆい Facebook log〜
パリにばかりいる姉(のような人)から、ひさびさにメッセージが届いた。
わたしのアシスタントちゃんが、今月末からニューヨーク出張にいくことを知っての連絡だった。
「おなじ時期にNYにいるから、何か不安があれば連絡してと伝えてね」とのこと。ふたりは、お互いを知らない。
彼女(姉)と出会ったのは、7年前のニューヨーク。
日本の音楽系企業からNYに駐在していた彼女は、名だたるアーティストを担当する「すごい人」だった。
「すごい人」としか表現できないほど、当時のわたしには見上げても見えないほど、遠くて高い場所にいるようだった。
* * * *
なにも成し遂げていなかったわたしにとって
ただ、ただ、尊敬するほかない存在。
そんな彼女が見てくれているわたしは、
じぶんが見ているわたしより、何倍も大きくて・・
「そんなわけない。そんなことできない。
そんなに期待してもらえるような人間じゃない!!」
って、何度も、怖くて逃げたくなったよ。
だけど、いつだって
逃げない方を選んだ。
「彼女が見てくれているじぶん」になりたかった。
* * * *
「不安でも大丈夫。あなたはもっと大きくなれる。
だって、わたしには、もうその姿が見えているから」
「あなたの言葉には、すごい力があるんだよ。
あなたは、それを仕事にしていける」
彼女は、何度もそういった。
「わたしには見えないけど・・
彼女に見えているじぶんを信じてみよう」
そう想って歩き出せた1歩が、どれだけあるだろう。
* * * *
いま、彼女がいう。
「あの頃(出会った頃)から
Yuiから生まれる言葉に、幾度となく救われた」と。
そして
「あなたの行動には嘘がない。そんな風に、純粋に、力強く、自信と誇りと品格を持って、周りの人たちと向き合いたい。 あなたはわたしの底にある大切な感情を呼び戻してくれます」と。
そして
「アシスタントちゃんから連絡をもらった。言葉に力を秘めていて、とっても愛情深い方。あなたのアシスタントだと直ぐに解る」と。
なんて美しいことを想い、
話し、生きている人なんだろう。
あなたこそ、わたしに大切なことを
たくさん気づかせつづけてくれる。
* * * *
愛してくれる人がいる。
わたしのことも、
わたしが大切にしている人のことも。
何年経っても。離れても。
ぜんぜん会えなくたって、
心はずーっとつながっている人がいる。
ふと思いだして、
愛の言葉をプレゼントしてくれる人がいる。
生きてきたことのありがたさと
生きていくことのうれしさを想った。
* * * *
遠くても、近くにいるよ。
ひとりでも、ひとりじゃないよ。
そんな聞き飽きたフレーズの尊さを
ニューヨークは、何度もわたしに教えてくれた。
大切な人たちに出会った、大切な場所。
大切なことをたくさん教えてくれた場所。
大切な人たちが、いまでも待っていてくれる場所。
来年は、ぜったい、ニューヨークに帰る時間をつくろう。
ちっとも日本に帰ってこない愛するお姉さまを、ニューヨークに呼び出そう。