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上質な花見

2006.04.16 15:00

:上質な花見

お昼ご飯食べていい気分で重森邸へ。
重森邸は京都大学正門のすぐ近くにある。
ああ、ベタだけどせめて京大の門くらいくぐってくればよかった(笑)

重森さんちに着くと、
庭と重森三玲の孫にあたる重森三明さんが出迎えてくれる。
「うわ、あのCMの庭だよ!うわ、Lの風景に出てた人だよ!」
と内心ミーハー根性がうずくのだけど、
ここはあえておくびにも出さない。



庭を正面にして座敷に上げてもらい、
随分長い間、三明さんと話をしていた。
当然、重森三玲のこと、各地に残る庭のこと、
三玲の郷里・岡山のこと、福山で見せてもらった庭のこと、
イサム・ノグチのこと、現代のアートのこと。
くだらない話もね。

話してる間、数分ごとにひらひらと桜の花びらが庭に降ってくる。
重森三玲邸には庭に立派な山桜と枝垂れ桜が植えてある。
訪ねた日は咲ききった花が今まさにこぼれる、という頃で、
ゆっくりした会話のリズムに合わせて
花びらもゆっくり降りてくる感じ。



陽がすこし翳ってきた頃、
奥の茶室に案内された。

お茶を淹れてもらって、茶室からの庭を見る。
また桜がひらひら降っている。
ああ、そういえば、
桜は今年、東京でも地元でもここ京都でも見ているのだけど、
こうしてゆっくりと花見をするのはこれが初だった。

重森三玲の作った庭を見ながら、
重森三玲が作った茶室でお茶を頂く。

今年の花見はなんて贅沢なんだろう。

長居をさせてもらって帰り際、
三明さんとも写真を撮らせてもらった。
えへへ。
結局ミーハーなんだもんねー(笑)