秋の京都は上質ランチと重森三玲
今年の春に行った「京都・重森三玲ツアー」。
別のブログでも書いたり、話をしたりしていたら、
「行きたい!!!」と言い出す友達がいて、11/5に再び京都へ。
11月には東福寺にある限定公開の庭「竜吟庵」も公開されるし、
じゃあ、その時期を狙っていこうか、と。
その日のスタートは重森三玲邸。
ええ、SHARP・AQUOSのCMで吉永小百合さんが立ってたあの庭、
今年の夏から「重森三玲庭園美術館」としてリニューアルオープンしています。
重森邸への道すがら。
前回出来なかった野望を一つ(笑)
重森邸は、京都大学のすぐ近く。
……京大の門をくぐってきました。(←ばか。笑)
それにしてもこの日はいい天気だったなぁ。
*
11:00からの見学予約。
庭に通じる戸の前でしばらく待っていると、
ガタガタと戸を開ける音。
姿を現す庭は、一緒に行っていた友達も思わずほうっとため息をつくほどの清冽さ。
秋の空は高くて。
朝の光は白くて。
打ち水のお陰で透明感の増した空気。
温度もその一帯だけが涼しい。
春の夕暮れ、桜の花が散る中で庭も素敵だったけど、
秋の朝、澄んだ空気の中で見る庭もまたなお。
光の向きが違えば、庭の見せる表情も全く違う。
光の色が違えば、石の色も苔の色も全く違う。
朝の打ち水は、庭に生気を与えるようで、
石も苔も、深い青色が際だって上へ上へと立ち上がっている。
庭に通じる戸が開けられた瞬間、
うーん、何となくデジャヴのような感覚を受ける、と思っていたら。
思い出した。
「イサム・ノグチ庭園美術館」に初めて行ったときの感覚。
庭園の中に入って、案内の人に着いていくと、大きな蔵が現れる。
その蔵の中にはエナジー・ヴォイドをはじめとする
イサムの代表作といわれる石彫作品群が収められているのだが、
その大きな蔵の戸がゆっくりと開けられた瞬間、
それと似てるのだ。
イサムノグチ庭園美術館も、作品群に打ち水をする。
水を受けた石は、命を持ったようにつややかで、色も深い。
そして、周りの空気を清らかにする。
戸が開けられ、それがゆっくりと姿を表す瞬間がたまらない。
重森三玲は、イサムノグチに、庭の造りかた・石の釣り方を教えた人だという。
もしかして、石に打ち水をすることも重森三玲がイサムノグチに
教えたのかしら、なんて想像も楽しい。
庭の見える和室でしばらくお話を伺ったあと、
好刻庵でお茶を頂く。
雑談しながらゆっくりお茶を頂いたら、
さて、次は京都恒例、豪華ランチ!
そうそう、実は、今回ちょびっとだけ、庭の手入れもさせてもらいました。
ほんとーにちょびっとだけね(笑)