香を聞く
「あやみちゃん、日曜日空いてない~?」
何処へ行っても必ずと言っていいほど名前が出る
ちょー顔の広いお姉さま、Kさんから電話があった。
この人のしゃべり口調や気取らない感じ、大好き。
「香道体験会があるんだけど、一緒にどうかなと思って。」
行きます!行きますとも。
気になってたんですよねー、香道。
お茶の手帳の後ろの方のページに「源氏香」という、
妙な図形が並んでるんですよ。
これこれ。
お茶手帳に載ってるくらいだから
お茶に関わりが深いんだろうなぁ、というくらいの感じで、
何しろ無学だから「なんのこっちゃ」レベル。
知りたいなぁとかねがね思ってた所ですもの、
それこそ、体験会待ってました!、って具合です。
*
んで今日、Kさんとお友達と私の三人、枝広邸へ集合。
どうやら、簡単に言うと5つのお香が順番に廻ってきて、
そのうちどれが同じものでどれが違うものかを当てるということらしい。
全部違うと言うこともあれば、全部同じと言うこともあり得るわけで、
その組み合わせが五十二通り。
源氏物語五十四帖のうち『桐壺』と『夢の浮橋』を除く
五十二帖になぞらえて名前が付けられている。
ははーん。
あの図形は、どれとどれが共通とかを図にしたものなのね。
一つ目。うーん、弱めだけどふわっと甘い香り。何だろう。
二つ目。ちょっとスパイシー?沈香とか麝香とかに似たような感じ。
三つ目。あ。これさっきと同じだ。ふむふむ。
四つ目。甘めだけど、なんか一つ目より酸味?がある感じ。白檀とかかなぁ?
五つ目。おお、これはあまーい系。乳くさい(笑)これが乳香というやつかしら。
一つ目とも似てるけど、一つ目ってこんなに乳くさかったかなあ?
『夕顔(二,三が一緒であと別)』にするか、
『鈴虫(二,三と一,五が一緒)』にするか、
一,五の関係が悩ましい………。
結局『夕顔』と書いて出してみた。
………正解は『鈴虫』。
うあーーーー、惜しいっ。
第2ラウンドはないのかっ、第2ラウンドは!(←そんな呼び方しない。笑)
"体験会"なので、1ラウンドで終了。
むー…、次あれば行ける気がするのに。
でもおもしろかったなぁ。
香りに集中すると、脳内がめちゃめちゃ刺激される感じがします。
そういえば、テレビで「脳の仕組み」特集してたときそんなこと言ってた気がするし。
「源氏香」の意味が分かったのも、大収穫。
誘ってくれたKさんに感謝です。
ふふふ。次にあったらリトライしよーっと。
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