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ライブ書道という言い方

2008.11.01 15:00

「恋しき月夜」でもやった、ライブ書道。
時々、取材その他で聞かれることがあるんです。

「『パフォーマンス書道』っていう言い方しないんですか?」

うーん。パフォーマンス書道…。
いま、その方が浸透してるのかな。

書道の世界だと、その場で書くことを"席上揮毫(せきじょうきごう)"と呼ぶんです。
でも、それって一般的にピンと来る言葉じゃないですよね。
「え?せきじょう…?」って聞き返されるし。

だから、私はよく「席上揮毫、つまり"ライブ書道"です」という言い方をするんです。

…うーん。
「パフォーマンス書道」っていう言葉ね、
どこか引っかかるんです。
もともと演劇などの身体表現を指すことばだから、悪い訳じゃないんですが、
"パフォーマンス"って、どこかに
「それって単なるパフォーマンスでしょ?」
って使い方する時の、"格好だけ"っていうニュアンスがつきまとう気がするんですよ。

パフォーマンスのもつ主たる意味が身体表現であるというのも
個人的にはちょっと引っかかる。
私としては身体表現じゃなく、書の表現が中心でありたいのだから。

完璧にぴたっと来る言葉という訳じゃないんだけど、
現時点で一番一般的に分かりやすく、席上揮毫を伝えようとすれば、
その場で書をしたためていくという意味で
「ライブ書道」という言い方の方がいいと判断して使っています。

正しいか正しくないかという事じゃなく、
言葉を扱う人間としての、責任から来る思索です。

そう、ほんの些細なことだけど、
言葉を扱う仕事だから、
キーワードとして使う場合は特に、
なるべく吟味する姿勢は持っていたいなと思うのです。
そりゃ完璧にとはいきませんが(笑)

あー、なんか、ぐだぐだになっちゃった(;-ω-)



まあ、そういうことなんです。
時々聞かれるから、一度書いておきたかっただけなのよ。
ちょっとすっきり(笑)