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名残の花と魯山人

2009.04.11 15:00

久しぶりに福山城の敷地内へ。



見上げるともう葉桜。
若緑と淡い桜色。



少し目を落とすと、
石垣の苔の深い緑に、花弁の白。



さらに目を落とすと
足下に桜の花びらの吹き寄せ。

散っていく桜もいいよねぇ。

     *

この日は友達とお花見ランチ+魯山人。
お弁当食べたらお城を下って美術館へ。

http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/fukuyama-museum/schedule/special/rosanjin/



展示は陶芸作品が主なんだけど、
陶芸作家が本業だったとしても
舌を巻くほどの膨大な作品数。
圧倒されます。
(備前作家のところに1週間滞在して800点て…。)

そして何よりそのセンスの良さに圧倒されます。
器を見たときに、「料理を盛りたい」と思わせる力が強い。

もちろんこの人の活躍の場は陶芸だけじゃない。
書、画、陶芸、食。その他インテリア。
その活躍のジャンルの広さも驚きだけれども、
例えば陶芸で言えば、備前・黄瀬戸・志野・九谷・織部…
書で言えば、楷書・行書・草書・篆書・篆刻…
と、様々な技法、表現をこなしてしまう。
各ジャンル内でのバリエーションの広さもスゴイ。

まごうことなき変人だなー(^^;)

でも私、日本の芸術家の真骨頂は
利休にしろ光悦にしろ魯山人にしろ
その驚くほど幅広い美意識にあると思うの。
総合的美意識というか。
専門性を凌ぐ総合性。
そういう意味でこの人は
もっとも日本らしい芸術家の一人だと思う。

ぜひ見に行ってくださいな。

そうそう、これから見に行く方に見所(?)をひとつ。
ぜひ魯山人が顧問兼料理長をしていた「星岡茶寮」の人員募集要項を見てみてね。
変人が「変人」を募集しています。ほんとに(笑)
あんな募集要項初めて見た。


あ。ぜひ、魯山人展の期間中開催されているお茶席へもどうぞ。
17日は私も手伝いに入ってます。


     *


今日のお土産。



魯山人展×福富さんのコラボ干菓子。
魯山人が器に施したデザインをモチーフにして作られてます。

これ、けっこうかわいいぞっ。