いろは匂へど

↑ここはお船宿いろは。
宮崎駿監督ゆかりの（？）お宿。
昔の建物の良さを残して、懐かしい調度類を据えて、
雰囲気のいいところです。


この日は降ったりやんだりの中を鞆の浦へ。

福山の俳句チーム「いしかべり」と
岡山の俳句チーム「さわら」が合流しての吟行です。

「ばら祭の日だし、人来ないだろうと思って油断してたわー（笑）」
とお宿の方。
突然１４人の大所帯ですものね。
（１４匹の大魚群とも言う。内輪では。）
予約なしでスミマセン。

しかも偶然居合わせた庭譚の善次郎さん一団と合流して、
お宿の中はぎゅうぎゅう。時ならぬお祭り状態。

ここでお昼ごはんいただきました。
鯛の昆布〆とか、プチトマトをさっと甘く煮た前菜とか
たけのこのお吸い物とか、
丁寧にお料理してあっておいしかったよ。1500円也。


保命酒屋さんや常夜灯周辺を廻って丘の上の喫茶セレーノへ。

雨の匂い。

低く漂う薬酒の匂い。

古い柱の湿った匂い。

濡れた石畳の匂い。

とろり甘い薬酒が効いたのか、なんだかぼんやりしながら
雨の降るのを見てました。


　　甘く甘く薬酒醸せり夏の雨　　　　　すヾり