BRUSH ART SHOW & 正筆展
今年9月。
大阪個展「言の葉」の真っ最中に
うちの一門展のための手本書きと、
昇級昇段試験の手本書きと、
「恋しき月夜」の準備ががっつり重なり、
そんな中で出品締切を迎えた「BRUSH ART SHOW'09」と
その一週間後に締切を迎えた「正筆展」。
もうホント、泣きそうなくらい時間がないのに、
気持ちは妙に穏やかで、
"書く"ということが妙に楽しくて、
ランナーズハイみたいなのって書でもあるんかいな、という感じだったんです。
なぜか「出品やめようかな」という選択肢は思い浮かばなかったし。
なんとか書き上げたその作品、
2つとも結果が出ました。
前衛書道ジャンルで「BRUSH ART SHOW'09」入選。
かな書道ジャンルで「正筆展」準大賞。
結果が素直に嬉しいなと思えます。
小さな頃から、のんびりしたタチだったから、
ひとつのことをのんびり続けるのは得意でした。
でもそれは「これくらいでいいかなー?」っていう
のんびりした作品の作り方にも繋がってたんです。
さぼってるわけじゃない、がんばってないわけじゃない、
でも、目一杯じゃない。
今まではそれで何とかなってきた感じ。
でも今回、「よし、これ出そう!」って思えたんです。
最後の1枚、書けたなって。
その感覚があったこと、それ自体が自分にとって財産だなって思ったから、
それに対して結果が来ることなんてすっかり忘れてました。
だから、結果が届いてちょっとびっくり。
そして、その感覚の分、いつもより素直に喜べる。
「これくらいでいいかなー」で得た結果と
「これだ!」と思って得た結果との違いなのかな。
中途半端に取り組んだら、
結果に対する嬉しさも悔しさも、きっと中途半端になる。
私の性格上、「これくらいでいいかなー」の虫はカナリ手強くて、
これからずっと闘わなきゃいけないだろうなと思います。
「これだ!」って言えるまで目一杯。
目標です。