いつかは俵屋。
京都といえば。
「いつかは俵屋。柊屋。」
…私の単なる憧れですが(笑)
というわけで、一泊5万~するであろう両旅館に宿泊するのは夢として、
ちょっと疲れたので、その俵屋がプロデュースするカフェへ。
家具調度類もすべて俵屋本館で使ってるのと同じ物があったりします。
こざっぱりとした居心地のいい造り。
ソファとかも主張は強くないけど、いいものだなぁって思えます。
頼んだのは
コーヒーと季節のデザート。
お抹茶とわらび餅。
それぞれ¥2,200-。
地元福山ではまずあり得ない値段設定なんですが、
それはそこ、京都ですし。
それはそこ、俵屋ですし。
おいしいと噂のわらび餅。
明らかに、最近では滅多にお目にかからない「本わらび粉」を使ったものではないですか。
青竹をすぱっと切った器に、たっぷりと入ったわらび餅、食べ応えもあります。
お抹茶を頂いた後、ふと気になってお店の方に
「このお茶碗って…。」
と投げかけたら、
「細川護煕さんの作です。」
「え、殿のー!?」
ええ、あの元首相、細川の殿のですよ。
今は政界を退いてすっかり一級の趣味人になった殿。
陶芸に、書に、絵にとご活躍で
『家庭画報』でもレギュラークラスの人気ぶり。
幼い頃からいい物ばーっかり見てるせいか、
お茶碗などもいい物作ると評判なんですよね。
あらまー、殿のお茶碗。
いつか美術館のガラス越しに見たことがあるわー。
そんなことを思いながらの一服でした。
ちなみにコーヒーとともに出てきた
季節のデザートは、空豆のブラマンジェ。
綺麗な薄緑とクリーム色が二層になったブラマンジェに
空豆が添えられています。
空豆の上には100年前から変わらぬ方法で作られているという
おフランスの岩塩がちょこんとほんのひとつまみ。
これが効いてておいしいの。
お干菓子や大徳寺納豆、
長崎の修道院で作られているハーブキャラメルなども出していただいて、
ゆったりと休憩することができました。
帰ってから話した人たちに、お値段のことびっくりされたけど、
いや、ほんと、ここ全然高くないよー!
別に、他意はないんだけど、
大寄席のお茶会に比べたら………、ねえ(笑)