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螺鈿筆置

2010.12.15 15:00

正筆会青年部の皆で大切な先生方へ贈るために

知人の漆作家・前田海象さんに依頼した螺鈿の筆置。


「漆黒」という言葉のとおり、

漆はもっとも深みを持った黒の代名詞。

深くて艶やかで本当にきれい。


そして、"漆"のことを英語で"Japan"と呼ぶように

まさに日本を代表する伝統工芸です。


瀬戸内出身の作家さんらしく

瀬戸内の島々、海、陽の光を思わせる意匠の筆置。


先生方が気に入ってくださるといいなぁ。









余談ですけど、

昔、私は大学生ともなるとみんながするように

何の疑問もなく、紙の色を栗色~明るい茶に変えたり、

それに合わせてふわっとカールをかけたりもしていました。


ただ、漆の黒の美しさを知ってしまうと、

日本の「黒」の深さや艶やかさや美しさを知ってしまうと

なんだかその茶色は私らしくない気がしてきたんです。


私自身が本来持っているはずの「漆黒」を

すこし大事にしてやりたくなって、

今は自身の髪そのままを丁寧に手入れすることにしています。