一献、一服、一まねび
日曜日は、結局先にお返事してた福山城のお茶会へ。
裏千家淡交会青年部の勉強のためのお茶事です。
また今年もばら祭には参加できず。
いっつも用事がかぶってるのよねー。
初夏らしく「薫茶会」と銘打った茶会に合わせて
淡い色の軽めの付下げに白地の袋帯、若葉色の帯揚げ帯締め。
草履も白地。
まだ袷の季節とは言え、暦の上では夏ですから
色目を涼しげにしようと思って。
源氏物語を下敷きにした道具合わせやしつらいで、
お料理も繊細に整えてあって、
ゆっくりさせていただきました。
準備担当のみんな、大変だったろうなぁ。
そうそう、お茶事ってお茶学んでる方は周知でしょうけど、
懐石が出て、お酒も出て、濃茶も、薄茶も頂ける
いわばフルコースの茶会です。
まあ一献。
というわけでお酒は必須。
どうぞ一服。
というようにお茶をおいしく。
そうやってお客様をもてなすわけです。
(よく体験的にやってる薄茶だけのお茶会は
その超・省略版みたいな感じ。)
おいしい食事とお酒とお茶のあと、
せっかくなのでちょうどお隣「ふくやま美術館」でやってる
「森村泰昌モリエンナーレ・まねぶ美術史」へ。
森村さんの真似んだ作品と、その元になった作品とを並べて展示してあるのも
芸術家個人のあがいてきた歴史と美術史全体とを行ったり来たり思いながら
見ることが出来て面白かったんですけど、
何より良かったのは、
ちょうどワークショップの完成時に出くわしたこと。
子どもから大人まで、
「まねぶ」作品を作ってみようという感じの
ワークショップ作品を仕上げてて、
そのインタビューとかしてたんですね。
その中に大阪から来た美術の先生がいらっしゃって、
話を聞くとほんっとにオモシロイ。
展示してあるアート作品からインスパイアされた水菓子を作ってしまってたり、
(ああ、あれに合わせたオモシロイお茶碗見立てて、お茶点てたいっ!)
別の作品の抽象化された図案から、
尾形光琳の"八橋蒔絵螺鈿硯箱"(←この作品、私も大好き!)を
連想して、それを現代アートにしてしまったような箱を作ってたり、
おまけにその中にほんものの「聖護院八ツ橋」が入れてあったり。
この先生の作品とか発想とか、森村さん本人より好き(笑)(森村さんスミマセン。笑)
展覧会全体を見たあと、もう一回その先生捕まえて、
ワークショップの作品がステキステキ言いまくってたら、
お土産にその「聖護院八ツ橋」と鶴屋吉信のスリコハク(これも大好き!)
をいただいてしまいました。
わーい。
せっかくなので私もまねんで、
尾形光琳の「燕子花図屏風」風に並べて、おいしくいただきました、よ。
うちにお菓子持って帰ったら
「あなた、ほんっとによく人から食べ物もらうわねー!」って
家族に笑われました。
…そうなんですよね。
知りあいからはもちろん、
初対面でも、知らない人からも、旅先でも、国籍・男女問わず。
・・・・・私、おなか空いてそう?