「第6回 全日本小学生・中学生書道紙上展」
「第6回 全日本小学生・中学生書道紙上展」で、
教室の生徒が入選しましたー!!ウレシイ。
この展覧会は、学生対象の展覧会の中でも国内最大級、
全国から約2万点の応募がある大規模展です。
でも…。
じつは、わが広島県は、も・の・す・ご・く実績が悪い。
小学1年~中学3年まで、
各学年のベスト100を選出し表彰するというこの展覧会で、
毎年、広島県は各学年0人か1人。多くて2人、という惨憺たる結果…。
県内入賞者全員集めて10人に満たない、という状態。
他県に比べても、あまりに少ない。
同じ"日本書芸院"が主催する、一般対象の「日本書芸院展」では
広島県も他県に負けぬ入選者数(多い方かも)を誇るのですが。
ということは、どういうことか。
書道が高齢者だけのものになりつつある。
書道文化が子どもたちに受け継がれていない。
そういうことじゃないでしょうか。
学生時代を過ごした岡山県から広島県に帰ってきて気づいたのは、
広島県は子どもたちの字を書く量が驚くほど少ないということ。
条幅サイズ(約35×135cm)など、大きな作品にも取り組んでいないということ。
そして、全国区で競える力が付いていないということ。
日本人にとって「書く」ということは
学習であり、思考の基礎であり、文化であり、芸術であり、様々な役割を持っています。
それが、受け継がれていないのじゃないかしら、という危惧。
書道のように「道」の付く文化は
先人から受け継ぎ、次代へ繋いで初めて、
文化たりうるんじゃないかと思うんです。
私自身、数年前まではお勤めと平行しての教室だったため、
なかなか生徒に多くのことをしてあげられなかったりしました。
ですが、2年前から子どもたちに条幅サイズの作品も書くように勧め、
そのために夏・冬の日帰り特訓(錬成会)も始めました。
条幅用紙にも特大筆にもなじみのない子どもたちですから、
最初は大変だったことと思います。
線もふらふらしてたし(笑)
私自身も試行錯誤の指導でした。
でも、今年、2年間の取り組みが実を結びました。
出品者は確か12、3人ほどでしたが、その中から
ベスト100が1人、
準ベスト100が2人。
まだまだ少ない数ではありますけど、
本当に嬉しい結果でした。
子どもたち自身も、この展覧会のハードルの高さは知っていますから、
結果を知ったときには本当に嬉しそうな顔を見せてくれました。
そして、ほかの子たちも錬成会などでがんばった結果、
県内の別の展覧会や某美術館主催の書道展などで
特別賞をもらってきたりしています。
今年は賞が付かなかった子たちも、それぞれに
目に見えて上達したのが分かります。
いろんな作品に取り組むことで
だんだんと自信をつけてきているのも分かります。
ここからがスタートです。
また、来年にむけてがんばろうね☆