琴娘子の曰く
2012.07.28 00:19
明日は、井上歌那さんのお琴の音色に合わせて一筆書きます。万葉集に残る、琴娘子(ことをとめ)の歌物語を。鞆の浦にも縁のある万葉歌人・大伴旅人は、藤原房前に琴を一面献上する際「私の夢枕に琴娘子が立ってこう言うのです・・・」と、美しい歌物語を作り、琴に附しました。万葉集にも他に類を見ない旅人ならではの歌物語です。その物語に合わせて歌那さんが選んだ箏曲は「幻を追うて」。幻の琴娘子の音色が聞こえるやもしれません。旅人ゆかりの福山だからこそ。書のまち福山だからこそ。そして、琴のまち福山だからこそ。そんな特別な一曲を、みなさまに。