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マウリッツハイス展

2012.11.03 13:31

♪♪みーっふぃー、かわいいウサちゃん♪ (←知ってる?この歌。笑)・・・・あ、歌わなくていいですけど、ミッフィーとフェルメールは、どちらもオランダ生まれだそうで。今回のミュージアムグッズの中でもオススメNo.1はこれ。ミッフィーがナビゲートしてくれるフェルメールの画集絵本。これ1冊読むと、フェルメールが何倍も楽しめます。可愛い顔で、けっこう鋭い質問するのよー、このウサちゃん。いっそ展覧会全体の解説パネルもミッフィーにすれば良かったんじゃないかと思うくらい。そしたら、もっとふんわり展覧会が楽しめるんじゃないかしら。そもそも、ヨーロッパの絵画は、私のような「ど」がつく日本人にはなかなか理解しがたい部分もあって、例えば、テーブルに果物てんこ盛りの静物画を見て、「わぁ、巧いなぁ」とか「色遣いがいいなぁ」とかは思っても、それが"飽食や怠惰を戒める意味を持つ"なんてピンと来ないわけで、それはキリスト教文化という下地がないから、もっと言えば、神という概念も罪という概念も違う民族だからじゃないかなぁと思うのです。宗教画というジャンル自体なじみが薄い民族にとってはタブーを反面教師的に画として描くという考え方が、あまりピンと来なくて当たり前だろうと。そんなことを思いながら、今回のメインとも言える「真珠の耳飾りの少女」を見たんです。ああ、そうか。この少女の画が日本でこれほど人気なのはもしかしたらそういう文化の下地がキーワードなのかもしれないと。タブーだとか、宗教観だとか、そういうことを抜きに単純に「美しい」ということは大きなポイントだと思います。そして。モデルを特定できない、どこの国かもわからない、そして時代感も特定できない、暗い背景からは今どこに居るのかさえわからない、美しい少女。何を見つめているのか、何かに呼ばれたのか、何を言いたげにしているのか。そこには、日本人の好きな「間」というか「余白」というか、水墨画や、書や、茶、能などの伝統文化に見られるような「見る者が想像を働かせる余地」があって、だからこの絵はこれほどまでに人気なのかも、と思うのです。ひたすら美しく、そして見る者の想像をかき立てる画。まあ、とにかく、ミッフィーとフェルメールの画は、青と黄色が可愛いんだよね、うん(*´ェ`*)