かなのお話
2014.03.10 13:44
今日は、福山赤坂ロータリークラブにお招き頂いて、お話をする機会を得ました。今まで、いろいろな団体から様々なご依頼を受けてきましたが、書道講習の講師としてではなく、一般に参加者を募る体験イベントではなく、席上揮毫でもなく、ロゴや作品の制作依頼でもなく、私に出来る「お話」を、というのは初めてだったかもしれません。しかもロータリークラブの方は、いろいろな会社の代表などを務める、私より大先輩ばかり。ですから、こうすれば字が上手くなる、とかこうして文字を書きましょう、とかそう言ったノウハウ、ハウツーのようなことではなくあえて、私自身が「かな書」のどんなところを美しいと思い取り組んでいるのかをご紹介出来たらと思ってお話をしました。かなに限らず「美しい」ということは、私にとって憧れであり、迷ったときの重要な判断基準でもあります。その言葉は、その行動は、はたして「美しい」のか、と。「美しい」ということを大切にしたい。今回はかなという表現を通じて、そういう思いを少しでも共有していただけたら嬉しいなと思って。 ***・・・前日に、お話をするときに少しでもわかって頂きやすいように行のゆらぎや、墨の濃淡などをわざと無くして、墨の質も変えた比較用作品をつくったの。なんか、あんまり美しくない作品をわざと作るってなかなか苦労するね・・・