兎、波を奔る 2014.03.27 01:58 私自身の書や画の巧拙はともかく・・・(笑)墨や岩絵の具というものは、金箔の輝きと良く合うことをいったい誰が見つけたのだろうと思います。書や画の持つ「間」と呼ばれる空間を保つのにこれほど華やかなのに、出過ぎない素材も他にないと思うのです。漆の黒と、金の輝きとは《日本の美》を形成する重要な主材であり下地材でもあるのではないかな、と。呼吸を整えて、最後に文字を入れる瞬間。もっとも空気が張りつめるとき。印を押して、ふうーっと細く息をつく。さあ、なんとか無事に完成しました。-兎、波を奔る。