Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

【第4回 和文化体験教室】

2014.04.05 11:13

4/5(土)に開催された「第4回 和文化体験教室」。「さくら」というテーマで小さな飾り屏風を作って頂きました。漢字で書く「さくら」。ひらがなで書く「さくら」。そして、変体仮名を交えて書く「さくら」。日本が培ってきた豊かな文字の文化を少しでもご紹介できたらと資料を準備しました。日本語が花(桜)に関する単語を多く持っていたりエスキモーがアザラシに関する単語を多く持っているのは、すなわちその国の文化がどれだけ深く長く、その対象に関わってきたかという指標になります。それと同様に日本語が、漢字を使い、ひらがな、カタカナを使いと多くの文字を持つのは、それだけ文字への関心の深さを物語ります。現在ですら、世界でも有数の文字の多さを誇る日本語ですが、明治期にひらがなが現在の48文字に統合される以前にはもっと多くの仮名文字が存在し、使われていました。文字を減らしてしまうということは、そのまま文化の幅を狭くしてしまうことになる気がして、私は残念に思うのですが、その社会的には姿を消したその文字たちは今もなお芸術や教養として「かな書道」の中で息づいています。その仮名文字にふれて頂くことで日本がどれほど豊かな文字文化を持っているのかを少しでも体験していただけたらと講座を組み立てました。参加者の方たちが、それぞれのさくらを、バリエーション豊かに書いてくださったことが本当に嬉しい講座でした。