文学と芸術と
2016.12.06 01:04
優れた文学作品には、他の芸術作品を呼び起こす力があって、だから私は文学が好きなのです。そんな話をしながら、倉敷市のサロン・ド・ヴァンホーというギャラリーに寄ったら、小林雅子さんのブックアート作品に出会いました。(ブックアートのはしりのような作家さんだそう。)ギャラリーに着く直前に、たまたま『高野聖』や『ライ麦畑でつかまえて』の話をしていたら、その本をモチーフにした作品が有るというミラクル。ああ、まさに、これなんだよね。作品から作品へ感動がリンクする感じ。
ちなみに写真は森鴎外の『高瀬舟』をモチーフにした作品。ああ、舟を覆うようなこれは、きっと、冒頭にちらりと描かれる知恩院の桜。ほんのわずかな表記だけれど作品全体を彩る、春のあの空気を作品にするだなんて。ヴァンホーでは、いまその小林雅子さんとヨシダ コウブンさんが二人展中。
そして連れて帰ったコウブンさんの新作ひつじちゃん。密度の高い毛がモコモコひび割れてるあの感じがたまらない。リンゴと並べて、「リンゴと迷える子羊ちゃん・・・・(笑)聖書っぽい・・・?ぐるっと回ってクリスマスっぽい・・・?」とか言いながら遊んでいたり。
福山に戻ってきて、吉本 里絵さんの個展最終日に滑り込み。和紙のオブジェは、マットな質感が上品で。ステキでした。写真は和紙のブローチ。可愛いでしょう☆